里山の自然学校2024
第01回《春の里山》

【2024/4/14 更新】

日時 2024年 4月 14日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地、市民活動室
参加(里山の自然学校 2年生)佐野詩織
  (里山の自然学校 1年生)杉山智基、関山敢太、富岡橙生、西村悠豊、福井宙、増田健、
              山崎晃汰、峰和菜子
                         9 名(1人欠席)
卒業生サポーター 安達湊都
講師応援    伊澤高行、佐藤優子
講師・事務局  岩田臣生
      合計 13 名

里山の自然学校2024は、募集定員10名と同じ、10名の応募があり、開校することになりましたが、第1回は1名がお休みで、参加者 9名で活動しました。

図)春の里山で歩いたルート


(市民活動室)
市民活動室に集合して、事務局の岩田、今年度の講師参加者の伊澤、佐藤、卒業生サポーターの安達、そして、この日出席した参加者9名が自己紹介をして、 今年度の里山の自然学校はスタートしました。


(ピクニック広場東階段)
草に見えるけど、木本のハンショウヅルを観察しました。

標本原産地が川崎である唯一の植物で、絶滅危惧種でもあるタマノカンアオイ(花)を観察しました。


(ピクニック広場)
階段を降りた所で、ヤブニンジン(花)を観察しました。

また、クサイチゴ(花)も観察しました。



地上茎があるスミレのタチツボスミレ(花)を観察しました。


(萌芽更新地区)
落葉溜めの辺りから萌芽更新地区に入りました。
伐採された樹木が、伐られたところから芽を出して、萌芽枝と呼ばれる枝を張っている姿を観察しました。
薪や炭を燃料としていた時代は、このような枝を活用していましたので、短期間に大きな萌芽枝を張るコナラなどが重用され、その結果として、 コナラが雑木林の優占種になったということを学習しました。
燃料にするための萌芽枝の採取は、何年も繰り返し伐られて、採取されましたが、 この萌芽枝を、伐り株が腐るまで成長させていると、萌芽枝は直接、根を張って、独立した1本の樹木になります。
これを萌芽更新といいます。
園路を離れて、萌芽更新地区の雑木林の斜面を歩きました。
生田緑地では、園路や広場以外は立入禁止ですが、この雑木林の植生管理を実践している者の立場で、岩田が利用しているので問題ありません。







雑木林を出て、フィールドの観察を続けました。



萌芽更新地区の上側の園路が立入禁止になっていたことを忘れていました。

コナラの幹から出ていた新葉を観察しました。

ハンノキ林東側の尾根路からハンノキ林を観察しました。
環境省の特定植物群落「生田のハンノキ林」です。



マユミでしょうか、ミノウスバ(幼虫)が群がっていました。


(上の田圃)
上の田圃の上の段は、2005年に再生した田圃で、下の段は、2006年に再生した田圃です。
里山の自然学校の田植え、稲刈りは、これらの田圃で行いますので、場所は覚えておいてもらわなければなりません。

(下の田圃)
2004年に再生した田圃です。

(谷戸の末端)
生田緑地のカサスゲ(花)を観察しました。


(戸隠不動尊跡)
記念の集合写真を撮りました。


城山下谷戸には、ヤマルリソウが咲いていました。


(芝生広場)
城山下谷戸に降りてから芝生広場に移動して、お弁当にしました。





フデリンドウが咲いていました。

アミガサタケが見つかりました。


(上の田圃)
田圃周りで、少し遊ぶことにしました。
アズマヒキガエルのオタマジャクシが残っていました。










田圃周りには、クビキリギスの褐色型と緑色型の両方がいました。


ヘビイチゴや、カキドオシなどが咲いていました。


田圃には、シマヘビが現れました。


梅ノ木広場には、ウラシマソウが咲いていました。


市民活動室に戻りました。
さて、春の生田緑地は楽しめたでしょうか。
オタマジャクシを手で掬う感触は記憶に残ったでしょうか。
15:00 解散しました。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation