生田緑地の生物多様性保全活動


田圃下草地のノカンゾウ保護のための草むしりなど  
日時:2023/6/15(木) 9:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生、井口 実、上路ナオ子、鈴木潤三、田村成美

ハンノキ林では、ウグイスやキビタキの声が聞かれました。

(湿地地区)
夏期には水漏れの点検補修が欠かせません
湿地地区の水の状態を点検したところ、竹林下から引いている水が水漏れ穴に消えていましたので、これを補修し、水を流しました。
その他には、水漏れはありませんでしたので、上の田圃地区に向かいました。
チダケサシが花穂を伸ばし始めました。


(上の田圃)
上の田圃の下の段の排水堰の土嚢の隙間から水が染み出していました。
6/13(火)に土嚢堰を改修したのに、接している土が柔らかくなっていて、そこに小さな隙間が出来て、染み出したことが分かりました。
その辺りの土嚢を外して、隙間にイネワラを挟んで、積み直しました。


上の田圃下草地については、ノカンゾウ、ツリフネソウ、ミゾソバなどを優先させたいと考えています。
一つは、機会あるごとに行っているカナムグラ刈りです。



木道脇のクサギの葉上に、キマダラカミキリがいました。

ノカンゾウの状態は、ミズヒキやドクダミなどに被われたりして、葉が寝てしまっているものが殆んどでした。
これは、大雨による洪水も関係しているとは思いますが、周囲の植物に負けないように、明るくしてあげることが必要だと思いました。
そこで今回は直接的に、繁茂しているドクダミ、ミズヒキ、カナムグラなどをむしり取る活動も行いました。
葉が寝てしまっていますが、ノカンゾウの分布としては広がってきたと思います。
もう少し早い時期から、この辺りのオヤブジラミ、外来のイネ科植物、ミズヒキ、ドクダミなどを刈る活動を始めておくことが良さそうだと思いました。

草地の中では、アオダイショウやクロコノマチョウに出会いました。


(下の田圃地区)
下の田圃は湛水し、ショウジョウトンボ(オス)がクワイの葉上にいました。
シオカラトンボ(オス)は追い払われたのか、木道の上にいました。


近所でツバメの巣作りが始まったようで、ツバメが飛来していました。



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