生田緑地の生物多様性保全活動


田圃とその周辺の水辺の泥上げなど  
日時:2023/9/28(木) 9:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

生田緑地の湧水の流れには、多量の土の粒子が含まれていて、流れの緩くなった所には土砂が堆積します。
4〜8月は水流には、できるだけ近づかないようにしていますが、これからは水流を止めている土砂は取り出して、開放水面を広げていきたいと思います。
ただ、今日は暑さがぶり返しているので、作業は休みたい気分でしたが、谷戸に群飛してくれたアキアカネを観たので、先ずは、田圃の水深を深くしておこうと思い、谷戸に降りました。
岸辺に植物が繁茂した、砂泥底の小さな緩い水流では、産卵しようとしているオニヤンマが飛翔していました。

 △9:18 上の田圃 WBGT 25.5(熱中症要警戒)、気温 26.0℃、湿度 85.9%
 

上の田圃の導水路の竹樋を外して、生きものの往来がし易い水路にしておいてから、取水している沢から木道下までの水路の泥上げを行いました。
流量は普通にありました。


次に、木道下から上の田圃の上の段までの水路に溜まっていた泥を上げました。
やはり、田圃に入って直ぐの所に、流れが運んできた土砂は溜まります。
水路沿いにもツリフネソウが繁茂していますが、少し潰してしまうことになるのは止むを得ないと思います。
辺りの草地には、ツリフネソウの花が広がっていますので、観察に来園する人たちも気がつかないでしょう。

上の田圃の上の草地のツリフネソウは見頃を迎えています。


次に、上の田圃の下の段には凸凹した泥面が見えていたので、排水堰の点検を行いました。
一昨日、9/26(火)に、土嚢3袋を追加したのですが、堰の端の方から水が漏れ出していました。
どこから漏れ出しているのかと、田圃の内側をで手探り、怪しい場所を見つけたので、イネワラを詰めて、泥を寄せました。
少し経ってから、また点検すると、今度は上の方の土嚢の間から染み出していました。
これは、一番上の土のうの一枚に原因があるらしいとは思いましたが、スコップを持参していなかったこともあり、体が動きませんでした。
湿度表示が、90%で点滅していました。


 △11:07 上の田圃 WBGT 27.6(熱中症要警戒)、気温 28.9℃、湿度 90.0%
 

私はもう止めたい気分でしたが、鈴木さんが来たので、上の田圃の上の段の泥上げをお願いしました。





上の田圃の下の段は、畦に茂っていたジュズダマなどを刈って、田圃に入れました。
半年経てば、腐ってくれるだろうと思います。
私は、もう、この暑さの中で、泥上げを続ける力は残っていませんでした。



目立ちませんが、ゲンノショウコも咲いています。

秋型のキタテハがオオミゾソバの葉上に現れました。


かわさき自然調査団の活動

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