生田緑地の生物多様性保全活動


ハンノキ林の水辺保全とアズマネザサ刈りなど  
日時:2023/11/2(木) 9:00〜12:20 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林(A07-07、A07-08)
参加者 岩田臣生、上路ナオ子、田村成美

今秋からハンノキ林地区の活動を始めて、10/31(火)はハンノキ林(A07-08、07)の木道側の水流の泥上げなどを行いました。


今回は、その続きとして、(A07-08)の山側の水流の泥上げを進めることと、東支谷戸(A07-07)のアズマネザサ刈りを行いました。
(A07-08)の水辺は、今年は特に、ミヤマシラスゲの繁茂が著しいので、その中に倒木が隠れている状態でした。





ハンノキ林(A07-07)のアズマネザサ刈りや水辺づくりは、2019/3/12(火)に行ってから行っていませんでした。
アズマネザサは、太さ 1cm、高さ 3mのヤブ状態でした。
保全しておきたかった貴重種の群落については、そこに侵入していたアズマネザサを刈り、落ちていた倒木を撤去しました。
群落の規模に縮小している様子はなく、元気で、種子をつけている株もありました。
樹陰を好む植物ですが、周囲の樹木やアズマネザサは繁り過ぎないように刈りました。

更に周辺のアズマネザサ刈りを続けて、かつて掘りかけていた水溜まりの場所を見つけ出しました。
地面の凹み部に、僅かな水があることを確認しました。
そこで、その周囲のアズマネザサを刈り、昆虫の出入りが容易な状態にすると共に、水を確認できた辺りを少し掘りました。
この辺りの土質は、粘土と砂が混ざったような状態で重く、腰に負担がかかり、穴と呼べるような状態にすることはできませんでした。



やりきっていない、満足できない活動でしたが、この日の活動を終えることにしました。
夏期の年数で言えば、5年も放置していたのですから、慌てて活動する必要はないと思いますが、来春までには、アズマネザサ刈りを済ませて、飛翔空間を確保しておきたいと思います。



木道に戻って、少し休憩してから帰りました。
辺りの黄葉が始まっていました。
トキリマメやカラスウリの実が赤く目立っていました。



かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation