第07-11回 生田緑地植生管理協議会市民部会
「萌芽更新地区(A06)の目標植生を考えよう」

2008/1/19 更新

日時 2008年1月19日(土)10:00~12:40 曇、寒い
集合 北部公園事務所2階会議室、萌芽更新地区(A06)
講師 藤間凞子
参加 (生田緑地植生管理協議会会長)倉本宣
   (生田緑地の雑木林を育てる会)白澤光代
   (かわさき自然調査団植物班)佐藤登喜子、吉田多美枝、吉留憲子
   (かわさき自然調査団水田ビオトープ班)上家章子、小泉恵佑、雛倉正人
   (里山の自然学校)内藤朱香、山内冴香、山内春香
   (北部公園事務所)堀江洋、鈴木修司、山口泰民
   (市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美
                  参加者17人
生田緑地萌芽更新地区(A06)は、コナラ林(1,200平方メートル)を1998年に皆伐した地区です。
藤間凞子博士は、この中に600平方メートルの調査区を設定し、翌年4月から4年間は毎月、その後は年4回のモニタリングを、かわさき自然調査団植物班の協力を得て実施してきました。
今回は、この8年間にわたるモニタリングの結果をまとめられて、今後の当該地区(A06)の植生管理を考えるための貴重なデータを発表して下さいました。
生田緑地の樹林は全体的に老齢化が進んでいることは確かで、長期的スパンにおいて少しずつ全体の更新が進められるようにしていくことが、 生田緑地における生物多様性保全という視点からも重要な課題となっています。
この視点から見ると、当該ゾーンの持つ意味は大きく、その目標植生と今後の管理施策を決めていく話し合いに、 思いがけず、小学6年生が2人、4年生が1人参加してくれたことは素晴らしいことと思います。 私たちの活動は楽しくあることが基本です。

先生からのお話と質疑応答の後、萌芽更新地(A06)に皆で行き、樹林の中に身を置いて、今度は体全体で樹林の様子を感じ取り、こんな樹林になったらいいなというイメージを膨らませていきました。
皆伐とはいいながら伐採せずに残された直径20cmを超える樹木も何本か見受けられました。伐採と同時に補植されたという樹木のうち単体て植えられたものは直径8~10cmに成長し、昔行われていたような薪炭利用のための伐採には適期になっていました。3本植えで補植されたものは成長が悪く、枯れているものが多く見られました。萌芽更新を目論んで伐採されたコナラは数本の萌芽を立ち上げたところで枯れていました。
室内での先生のお話にあったように落葉層が厚く、子どもたちの調べでは最大17cm、平均で12cmでした。この落葉層のためか、2006年の調査では草本植物が60種、2007年の調査では41種に減少しつつあり、種豊富性が低下しています。

寒い日でしたので、北部公園事務所に戻り、目標植生とこれからの植生管理の進め方について話し合いました。
その結果、萌芽更新地としての位置づけを継承し、管理された雑木林として観察会等に活用できる明るい雑木林にすることとなりました。
樹木伐採等の植生管理は次年度実施とすること、具体的な伐採方法等の詳細については事務局が計画することとなりました。
また今年度の措置としては、笹刈りと落葉かきを実施することと、日程調整は事務局に任せてもらうこととしました。


市民部会の活動でも、奥の池の外来生物駆除作戦は、里山の自然学校の子どもにも参加してもらいたいと思いましたが、目標植生を考えるようなプログラムには参加する子どもはいないものと勝手に決めていました。ですから、突然、少し遅れるとの電話をもらった時は驚きました。うれしいサプライズでした。
子どもたちが、大人と一緒に自然を保全する活動に参加するようになることは里山の自然学校の目的にもあることであったと後から気づかされました。
動物だから対象になって樹林では対象外と勝手に決めていたのは誤りだと気づかされました。
でも、これからは事前に申し込んで下さい。よろしくお願いします。

市民部会終了後、岩田は、里山の自然学校の子どもたちのお弁当につきあい、谷戸に降りました。
田んぼには氷がはっていて、子どもたちは夢中になってしまいました。
子どもたちが身近な場所で天然の氷に出会う機会などはもう無くなりつつあるのでしょう。
驚いたのは、氷の下に体長6mm程の水生甲虫がいて、慌てて底に沈んだ落葉の下に隠れました。


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