里山の自然学校2008
第12回「つくってみよう」

【2008/12/6 更新】


日時 12月6日(土) 10:00〜15:30
場所 生田緑地、青少年科学館学習室&実験室
参加者 1)神山歩未、宮部耕佑、川真田季生
    2)神山幸雅、永喜稜晟、小林大介、鈴木萌恵
    3)須田大貴、川村美涼、小沢泰河
    4)山内春香、尾崎基和、岡崎湧介、佐々木遥太、須田真純
    5)芝原紗希、滑川拓実、近藤正吾、須藤早紀
    OB)永喜誠洋
                     20人
講師  藤間X子、中臣謙太郎、岩田芳美、岩田臣生

 今年の「つくってみよう」の午前の部では、生田緑地の自然の保全活動によって伐られたアズマネザサ、アケビやアオツヅラフジの蔓(つる)、カサスゲの葉などを使ってリースなどをつくることにしました。
お昼は、生田緑地の田圃で皆でつくってきた米のおにぎりを食べます。
午後は、1年間を振り返って「里山新聞」をつくります。
1日の活動予定についての説明をしてから、早速、活動開始です。

カサスゲの葉は、谷戸のヨシ原のヨシ刈りの時に少し刈り取ったものを、水で洗って、天日干しにしたものです。
カサスゲは昔の菅笠(すげがさ)の材料と聞きますが、刈り取ってからの時間が短いためか、根元に赤紫色が入り、全体に薄い緑色が残っていて、稲藁(いなわら)よりも綺麗な感じがします。
使う直前に熱湯をかけてしごいたものを使いましたが、丈夫さにおいても、数段使いやすい材料だと思いました。
また、稲藁(いなわら)の時は凄い埃(ほこり)に悩まされていましたのでマスクを用意したのですが、不要でした。
アズマネザサは頭の中では4〜8本に割いて、薄く削ったもので1〜3重の円を作ってと考えていましたが、なかなか上手く割けませんでした。
1本のアズマネザサから1〜3本を削り出してリースの輪をつくりました。
アケビやアオツヅラフジの蔓(つる)は、前々日の保全活動で得た材料でしたので、お湯で洗っただけで簡単に輪をつくることができました。
中には、リース以外のものに挑戦した子どももいましたが、時間が足りなかったり、道具が不充分だったりして、思うようなものには仕上がらなかったようでした。
今回は稲藁(いねわら)の乾燥不足から藁細工(わらざいく)ができない事態となり、今までは現地に積んで腐らせていたものを素材として活用することにしたものです。 準備不足は否めません。
この経験から更めて「里山は宝箱」という思いを新たにしました。


お昼は玄米おにぎりと味噌汁とタクアンだけでしたが、自分たちがつくった米という気持ちが調味料になっているようでした。
皆、凄い食欲で、この日、用意したおにぎりは115個、味噌汁は60杯分ぐらいでしたが、殆ど残りませんでした。


昼休みに噴水池に落ちた子どもがいました。全身ずぶ濡れです。
この子の対応をしている間も、他の子どもたちは活動を開始しました。午前中につくった作品の発表会です。
工夫した所、難しかったところ、自慢できるところなどを皆に説明するのです。


里山新聞はグループ制作としました。そのグループも子どもたちの自由に任せました。
テーマも自由に、自分たちが一番面白かったこと、楽しかったことなどをそのまま描けばいいとしたのですが、生田緑地米のおにぎりを食べた後だったせいでしょうか、米に関係することが多くなりました。
注意したのは「一人でつくるのではなく、皆でつくること」、「自分が楽しいと感じたことを自分の言葉で表現すること」などでした。



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