里山の自然学校2009
第2回《田植え》
【2009/5/24 更新】
日時 5月23日(土) 10:00〜15:30
場所 生田緑地、青少年科学館 参加者 神山幸雅、山内冴香、川村美涼、福江祥充、内藤義人、大島浩輔 OB)芝原紗希 7人 講師 藤間熙子、梅原和仁、神山歩未、岩田芳美、岩田臣生 水田ビオトープ班 佐藤利奈、尾形達也、毛部川弘行、八尾百香、高見澤克哉、徳江義宏、出口忠良 里山の自然学校の田圃活動は水田ビオトープ班のメンバーに支えられて実施されています。 生田緑地の谷戸における一つのコラボレーションで、こうしたイベントがあることで、 3月末から始まる田起こしや苗つくりなどが活性化されている考えています。 青少年科学館に集合し、活動の進め方などを話してから田圃に向かって出発しました。 水田ビオトープ班のメンバーは、10時に北部公園事務所裏に集合して、必要となる用具類を持って、先に田圃に降りていました。 子どもたちが田圃に到着した時には、苗を小分けして、直ぐに田植えができるように準備をしてくれていました。 この日一緒に活動してくれるメンバーを子どもたちに紹介しました。 子どもたちが田植えをする田圃は一番大きな田圃です。 水田ビオトープ班のメンバーは、下の田圃の田植えを行います。 一番上の田圃は、この日学校行事のために参加できなかった子どもたちが、25日(月)に田植えを行う予定です。 一番大きな田圃に面した木道上に並んで、各自が田植えをする範囲をイメージしてから田圃に入りました。 参加者が7人だったため先生方も加わって進めました。 水が引いた田圃には逃げまどうシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシがいました。 僅かの間に随分大きくなっています。 ユスリカの幼虫がいると騒いでいる人もいました。 子どもたちの田植えが、ある程度進んだところで、下の田圃の田植えも始めました。 田植えは順調に進みました。 田圃の中を駆け回る子どもも、泥の中に尻餅をつく子どもも、今年はいませんでした。 BR>田圃に引いている水を汲んで、手足を洗いました。 神山先生が大活躍です。 下の田圃の田植えも無事に終わろうとしています。 田植えを終えた上の田圃に防鳥ネットを張りました。 今回は子どもたちにも手伝ってもらうことにしました。 防鳥ネットの目的は、田植え直後の稲をカルガモから守るためです。 田植えを済ませた田圃の稲が全て水面に浮かんでいたというショッキングな光景は、もう見たくありません。 稲の苗が根付くまでの間は防鳥ネットを張らせてもらうこくにしています。 このネットは防鳥ネットとして市販されているもので、カルガモを対象にしたものではありません。 カルガモは、このネットを張っていても恐れてくれません。 また、説明書に書かれているように平面的に張ったのでは、脇から歩いて入ってくるカルガモを防ぐことができません。 カルガモの意識が田圃に向いている期間は、ネットと地面の間に小さな隙間があれば、そこから入り込んでしまいます。 またカルガモは、上空から水面めがけて勢い良く着水しますので、ネットは垂れて地面に張り着いてしまったり、破れてしまったりします。 その度に、元のように直します。これを何度となく繰り返すうちに、そのシーズンは田圃に来なくなるのです。 今年は防鳥ネットの上に防鳥テープも張ってみました。 陽光を受けてキラキラ光る金銀テープです。 今年は苗を沢山育てたので補植時の苗の心配はありませんが、暫くは田圃から目が離せません。 尚、このネットは結構目が細かいのでトンボは通れないのではないかと、当初は心配されましたが、このネットを通過するトンボを何度も観察しています。 なんと、クロスジギンヤンマでさえも通り抜けていました。 下の田圃にも防鳥ネットを張りました。このネットは6年目ということで、大きな穴が各所に開いています。 また、大きさが田圃の形状に合っていません。 奥のヨシの生えている方が無防備の状態です。 先にお弁当を食べ終えた子どもたちは、田圃の周辺で生物観察を始めました。 水域には、シュレーゲルアオガエル幼生(オタマジャクシ)、ホトケドジョウ、マメゲンゴロウ、アメンボ類、ハエ目の幼虫 水際にシュレーゲルアオガエルの卵、周辺にはアズマヒキガエル幼体、カナヘビ、ガガンボ類、シオカラトンボ、ヤマトシリアゲ、 キチョウ、スジグロシロチョウ、コオロギ類、テントウムシ類、クサグモ類、ガビチョウ、ウグイス、ハシブトガラスなどがいました。 植物では、ケキツネノボタン、ヘビイチゴ、カラスノエンドウ、キブシ、ミヤマシラスゲ、オニスゲなどが実をつけ、ドクダミ、ユキノシタが花をつけていました。 また、ササ笛やヨシ笛を吹いて遊びました。 今日の参加者7人と先生方です。 帰り道で、神山先生のササ笛の講習会が始まりました。 たまたま通り掛かった一般の来園者の方も飛び入り参加して、皆でササ笛を吹きました。 樹木の観察も行いながら歩きました。 青少年科学館に戻ってから、一日を振り返って、田植え新聞を書きました。 水田ビオトープ班のメンバーは後片付けを行って解散しました。 この日参加してくれたメンバーのお蔭で、里山の自然学校の子どもたちは楽しい田植えを体験することができました。 有り難うございました。 |