里山の自然学校2009
第6回《夜の昆虫観察》
【2009/8/2 更新】
日時 7月31日(金) 15:00〜21:00 曇後晴
場所 青少年科学館、生田緑地 参加者 神山幸雅、永喜稜晟、福江祥充、 荒井優里花、川村美涼、佐々木遥太、鈴木萌恵、須田大貴、須藤早紀、舘野枝里嘉、森雄大 大島浩輔、大島万奈、尾崎光穂、舘野英三里、豊島芳璃人、内藤義人 OB参加 尾崎基和、川真田季生、芝原早紀、鈴木志歩、永喜誠洋、宮部耕介、横山卓哉 24人 講師 神山歩未、藤間熙子、中臣謙太郎、山本晃、岩田芳美、岩田臣生 里山の自然学校2009の第6回は<夜の昆虫観察>です。 雨傘マークがついていた天気予報が曇、降水確率0%になって、当日を迎えました。 今年のセミはニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシが殆ど同じ時期に鳴き始め、アブラゼミが鳴き出すと続いてツクツクボウシまで鳴き始めています。 そこで、生田緑地サマーミュージアムの<セミの羽化観察>のためにまとめた<セミの観察メモ>を配布して、 <皆でできる自然調査>を担当している岩田芳美から川崎のセミについての話を聞きました。 続いて、本日のライトトラップに集まる主役である蛾(が)について中臣から話を聞きました。 室内での話を終えて準備をととのえ、青少年科学館玄関前に集合しました。 今日は、噴水池〜奥の池〜ハンノキ林上の池〜田圃〜戸隠不動尊跡〜枡形山というコースで夕方の自然観察を行います。 噴水池の上をギンヤンマ1、ショウジョウトンボ♂1、コシアキトンボ6〜7匹が飛んでいました。 水面にはアメンボが多数みられました。 奥の池には無数の大きなオタマジャクシがいました。ウシガエルのオタマジャクシです。時々、ウシガエルの鳴き声も聞こえてきます。 赤い魚影、和金か緋鯉とおぼしき姿も数匹見られます。 ミシシッピーアカミミガメが甲羅干しをしています。 排水口に近い方にはかなり土砂が堆積しているようで、水底が見えています。 生田緑地の奥の池ですと胸を張って紹介できる状態ではありません。 何とかしなければいけないと思います。 見晴台への登り口にヤマユリが咲いていました。 植物好きの里山2年生はメモをとっていました。 夏、樹液を出しているクヌギやコナラにはレストランさながらに昆虫が集まります。 でも、人気者のクワガタやカブトムシは直ぐに採られてしまいます。 客はカナブンが2匹だけというクワガタレストランがありました。 見晴台に着きました。何やら見つけたようです。観察容器が活躍します。 谷間の自然探勝路への降り口にきました。 アカボシゴマダラが3匹も捕まりました。生田緑地にもすっかり定着してしまったようです。 緑の濃くなった谷戸の園路をハンノキ林に向かいます。 ハンノキ林上の池に着きました。 ここにも誰かが15cmほどの赤い金魚または緋鯉を放したようです。 この小さな池の生態系にとっては一大変事です。 谷戸の奥の林に埋もれたような小さな池には、こんな環境を好むトンボなどが飛来します。 アメリカザリガニの駆除もまだ始めたばかりです。 可哀そうですが、ここには置いておけません。 ホタルの里と芝生広場との分岐点の案内看板のところに不思議なクモの巣がありました。 空中に×印を描いています。 住人は裏側にいるようです。 植物好きの2人は藤間先生の個人授業を受けているような状態です。 先生の傍を離れません。 上の田圃周辺です。 黄昏性のヤンマのメスらしき姿を見つけたものの確認はできませんでした。 ヤブミョウガが咲いています。 下の田圃周辺です。 戸隠不動尊跡です。こんなちょっとした草地でも、子どもたちは沢山の生き物を見つけてきます。 枡形山広場に着きました。 夕方のお弁当の前に、アリジゴクの観察をしました。 周辺ではカブトムシも見つかりました。 ライトトラップの準備も始めました。 暗くなり始めた頃、地面に開けられた小さな穴からアブラゼミが出てきました。羽化の始まりです。 完全に暗くなる前に集合写真を撮りました。 羽化の観察も続きます。 ライトトラップの方にも少しずつ昆虫が集まり始めました。 途中で恒例の夜の自然観察も3つのグループに分けて行いました。 里山1年生(小学4年生)のグループの記念写真です。 羽化も進んでいます。 今日の1班です。 今日の2班です。 今日の3班です。 最後に中臣先生からライトトラップの成果などについてまとめの話をいただきました。 今日の里山の自然学校終了後、子どもたちが帰った枡形山広場の樹上のアブラゼミは脱皮を終えて、翅を伸ばしていました。 |