里山の自然学校2010
第5回《夜の昆虫観察》
【2010/8/1 更新】
日時 7月30日(金) 16:00〜21:00
場所 生田緑地 参加者 A班/野村麻理亜、岩野可菜子、工藤思由 B班/川村美涼、須藤有弥、島田耕助、増沢知泰、森田龍平 C班/鈴木萌恵、井原沙羅、大江田 慧、木村陸樹、佐藤夕波、島田真衣、山内雄仁 D班/大島万奈、豊島芳璃人、中瀬晴香、江口暁香、木本百香、鈴木こころ、高村慶太朗、原田大雅 OB参加 須藤早紀、尾崎基和、尾崎光歩 26人 講師 藤間煕子、中臣謙太郎、山本晃、鈴木志歩、岩田芳美、岩田臣生 夜の昆虫観察は枡形山広場でライトトラップを行い、光に集まる昆虫を観察します。 朝までには雨も上がって、風の無い、蒸し暑い天候となり、ライトトラップができそうです。 旧北部公園事務所裏に集合して、まずは夕方の谷戸の生き物観察を行いました。 ノブドウが木道の上に這い出していました。 ノカンゾウを観察しました。 コクワガタ♀がツリフネソウの葉の上にいました。 何かの原因で落ちたものが、ツリフネソウの茂みの中を登ってきたのでしょうか。 ヨシの葉にトリノフンダマシがいました。 戸隠不動跡で一休みしました。 今日は、ニイニイゼミやヒグラシの大合唱の中を歩いてきましたが、姿を見ていない子どもたちは写真で成虫の特徴を確認しました。 枡形山広場に着きました。お弁当です。 地面に開いた穴からアブラゼミ幼虫が出てきます。 ここでも集合写真を撮りました。 ライトトラップの準備を始めました。 里山の自然学校の2年生、OB、OGが進んで手伝ってくれました。 いよいよライトトラップの開始です。 夜間光に集まる昆虫について、中臣先生から話がありました。 これから、灯に飛んでくる虫を観察する。 今日歩いている時に、ケムシやイモムシに出会ったが、あれは幼虫だ。 それがサナギになって、成虫になって、灯に飛んで来る。 蛾は天気次第で、曇りだとよく飛んでくる。 ここにある大きい容器にはコガネムシなどの甲虫類を入れる。 蛾は必要なものだけを先生が採る。 山本先生が誘因トラップを仕掛けたので、どんな昆虫が来るか、これも観察しよう。 また、これから暗くなるとセミの幼虫が地面から出てきて羽化する。時間がかかるので最後までは観察できない。 チョウと蛾の違いを知っている人はいるか。−−触覚が違う。 そう、チョウの触覚は棒状で先が太くなっているが、蛾はヒゲのようになっている。 また活動する時間帯が違う。 チョウと蛾は一つの大きなグループをつくっていて、鱗粉が体の表面を覆っているので鱗翅目という。 日本のチョウは2百数十種いるが、蛾は8千種ぐらいいる。やがて1万種になるだろう。 そろそろ飛んで来るので観察しよう。 ライトは熱いので触らないように。倒れたら危ないので周囲で暴れないように。 アメンボが飛んできました。普段、水の上で見ているアメンボが飛んできました。 アブの仲間も飛んできました。 コフキコガネが来ました。 早くもいろいろな昆虫が飛んできて、ライトの前は賑やかになりました。 トウキョウヒメハンミョウやアメンボまでもが飛んできました。 一頻りライトトラップに集まる昆虫観察に夢中になっていましたが、恒例の夜の生田緑地散歩にも出かけることにしました。 AB班は山本先生、CD班は岩田が連れて行くことになりました。 山本班には鈴木先生が、岩田班には尾崎兄弟がサポートに入りました。 岩田班はまず戸隠不動跡へ降りるコースを採りました。 この夜は珍しく非常に暗い夜で、枡形山から戸隠不動跡への道は真っ暗でした。 そこをライトを使わずに、一歩一歩足元を確かめながら降りていきました。 大騒ぎです。 カラスウリの白い花が咲いていました。花弁の先、半分以上がレースのようになっていました。 ホタルの里は比較的明るかったのですが、林の中に入ると真っ暗です。 怖いというのですが、周囲から見たら煩いだけの集団だったでしょう。 全員が興奮しきっていました。 途中で記念写真を撮ったのですが、皆の顔を見れば如何に興奮しているかが分かると思います。 また、ニイニイゼミの羽化も観察しました。 1匹目のニイニイゼミは左前翅が殻から出せずにいました。 子どもたちが皆、助けてあげてくれと言います。 手遅れとは思いましたが、殻から引き出してあげました。 クワガタレストランにはカブトムシ♂がいました。 自然の状態の樹木に来ているカブトムシを見るのは初めてという子どもたちがが多く、全員で交替しながら観察しました。 樹液の状態は、もう良くありませんでしたが、観察できたことに感謝です。 皆が夜の散歩に出ている間も様々な昆虫が飛んできたようです。 直ぐ隣のイチョウの木ではアブラゼミの羽化が始まりました。 ウスバカミキリもきました。 今日は蛾類は小さい蛾が多かったが、その中に大型の蛾も混ざり、また珍しい蛾も飛んできた。 アサマキシタバというヤガ科の蛾で、これは川崎では2頭目の記録だ。(中臣談) 今夜のライトトラップに来た昆虫は次の通りでした。 これらは一部の蛾類を除いて全て逃がしました。 アブ アメンボ フタホシテントウ 2 サクラコガネ 15 アオカナブン 4 カナブン 5 コフキコガネ 17 コメツキムシ類 5 ヒメコガネ クロコガネ ゴミムシ類 1 カブトムシ 5 スジコガネ 1 コガネムシsp ハムシ ウスバカミキリ 2 ノコギリカミキリ 1 ヨトウガ アワノメイガ 6 コカクモンハマキ シャクガ 7 トモエガ ゴマフリドクガ 2 ツマキシャチホコ アツバ 3 アサマキシタバ 1 メイガ 10 ウンモンエダシャク ハマキガ 1 ツトガ 5 エグリバ類 1 アケビコノハ 1 キシタバ 1 カメムシ類 5 ツチカメムシ クサカゲロウ 2 ツノゼミ 2 ハサミムシ 1 (今日の感想) ・いろいろなコガネムシが見れて良かった。 ・カブトムシが見られて良かった。 ・カブトムシの♀と♂が見れて楽しかった。 ・クワガタとカブトムシが見れて良かった。 ・クワガタが見れて良かった。 ・トラップでカブトムシ♀が3匹見れて良かった。 ・セミの羽化やカブトムシが見れて良かった。 ・(遅い時間からの参加だったので)セミの羽化しか見れなかったけど楽しかった。 ・セミの羽化したところが見れて良かった。 ・セミの羽化が今年も見れて良かった。 ・今年初めてセミの羽化が見れて良かった。 ・アブラゼミの羽化は見ていたが、ニイニイゼミの羽化は初めて見た。良かった。小さかった。 ・セミの羽化しているところが見れて良かった。 ・セミの羽化が見れて良かった。 ・ニイニイゼミの羽化を見たが、小さくてびっくりした。 ・セミの羽化が見れて良かった。 ・いろんな虫の名前が覚えられて良かった。 ・いろんな種類の生き物が来た良かった。 ・カラスウリの花が見れて、とても綺麗で良かった。 ・セミのヌケガラの見分け方とか、羽化の瞬間が見れて良かった。 ・初めてセミの羽化を見たので良かった。 ・コフキコガネが去年,一昨年と比べて少なかったように思う。 また、蚊が多くて、回っていて大変だった。 以上 |
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