里山の自然学校2010
第7回《夏の里山》

【2010/8/23 更新】

日時 8月22日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地
参加者 鈴木萌恵、内藤義人
    井原沙羅、大江田 慧、木村陸樹、木本百香、工藤思由、酒見果歩、佐藤夕波、島田真衣、鈴木こころ、
    須藤有弥、野村麻理亜、原田大雅、増沢知泰、松本歩実、三橋修、森田龍平、山内雄仁
                                    19人
講師 藤間煕子、中臣謙太郎、山本晃、神山歩未、岩田芳美、岩田臣生

もう夏休みも終りに近づきました。旧北部公園事務所裏に集合して、生田緑地での"夏の里山"体験に出発です。 どんな生き物に会えるかな。どうな一日になるのかな。
ヤードにはクヌギの枝先が沢山落ちていました。見ていると、時々、落ちてきます。
その枝を良く見ると綺麗に切断されています。どうしたのでしょう?
ハイイロチョッキリの産卵シーズンになったようです。ドングリにはちいさな孔が開いています。
まず、こんな生き物の話をしてから出発しました。

早速、アカボシゴマダラの幼虫がいました。
今頃幼虫がいるの?
直ぐ近くにアオマツムシがいました。お昼寝の時間でしょうか。皆に囲まれても逃げようとしません。 いつものクワガタレストランにも寄りました。まだ細々と営業しているようで、サトキマダラヒカゲが来ていました。 木階段の手摺りにゾウムシが出ていました。 キボシカミキリも捕まってしまったようです。生田緑地では普通に見られるカミキリムシの仲間です。 黒地に黄色い水玉模様は結構目立つ装いだったようです。 オオクモヘリカメムシがいました。 ヤモリも見つかってしまいました。 ムシヒキアブの仲間もいました。 草地にはショウリョウバッタなどバッタの仲間が隠れていました。キツネノマゴの花には、イチモンジセセリやハチの仲間が吸蜜にきていました。 田圃の上にはオオシオカラトンボやシオカラトンボが群れていました。時々、オニヤンマやアカトンボが混ざっていました。 田圃の中はチョウジタデがすっかり大きくなり、またアメリカザリガニが広がっていました。 稲の花を観察しました。 昔の子どもの遊びも新鮮だったようです。 お昼は戸隠不動跡近くの木陰で取り、ゆっくり休憩時間をとりました。 でも、その休憩時間は子どもたちにとっては遊びの時間になっています。
ここは風通しが良く、アゲハ類の"蝶の道"になっています。 ナガサキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、アゲハ、キアゲハなどが次々に捕まえられていましたが、どれも翅の傷みが激しいものばかりでした。 この日はカマキリのヌケガラを良く見かけました。 大きなイモムシがいました。ベニスズメの幼虫です。 子どもたちが採集した蝶は、ナガサキアゲハ4、アゲハ2、キタキチョウ1、ヒメウラナミジャノメ1でした。 ナガサキアゲハは南方系のチョウで昔の生田緑地にはいなかったチョウです。 雑木林では"自分の樹"の変化を確認しました。 ササ笛も里山遊びの基本技かも知れません。 枡形山広場は余所の団体が遊んでいました。 休む場所も無いので飯室山に行くことにしました。 飯室山山頂はクヌギの小枝が散乱していました。
ハイイロチョッキリの仕業です。 元気な子どもだけ連れて、長者穴古墳まで往復することにしました。
実は、生田緑地植生管理協議会市民部会で合議し、飯室山〜長者穴古墳口についての植生管理計画を決め、 今年の1〜3月期に北部公園事務所と生田緑地の雑木林を育てる会が下草刈りを行いました。 そこにキツネノカミソリが咲いているとの連絡を受けていましたので、それの確認もしたいと思っていました。
昔を知る人はもっと凄かったと言いますが、園路沿いを明るく管理することで晩夏にはキツネノカミソリの群落を楽しむことができるとわかりました。 一緒に長者穴古墳口まで降りた子どもたちです。 元気な女の子が2人参加していました。 飯室山山頂では強い陽差しを利用して影絵を楽しんでいる子どももいました。 飯室山山頂の展望台は子どもたちの砦になりました。 柄の短い捕虫網でクロアゲハやカラスアゲハを追いかけ回す子どももいました。 帰り道、七草峠でセミ採りが始まりました。 セミの鳴き声は知っていても、セミを捕まえて、手に持ったことの無い子どもが多かったことに驚かされました。 手にとることで、硬さ、柔らかさ、凸凹感、時には噛まれた痛さなどを知ることができます。 観察したら逃がせばいいのです。 生き物によっては捕獲しないで欲しいのですが、まだまだ子どもたちが楽しんでも問題ない生き物が沢山います。 旧北部公園事務所裏に戻って、用意しておいた冷たいお茶を飲んで一息ついてから、感想を聞いて、解散しました。

感想
いろんな虫が見えてよかった。
ツクツクボウシを見れて良かった。
チョウの翅の一部が違うだけで種類が違うのにびっくりした。
チョウの名前を沢山覚えられた。アカボシゴマダラ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、....
ツクツクボウシを捕まえられた。
自分でアカボシゴマダラとか、捕まえられて良かった。
チョウをいっぱい捕まえられた。
長者穴古墳の横穴が見れて良かった。
チョウの翅の模様が♂と♀で違うことがわかった。
飯室山山頂の展望台の中にアリジゴクがいるかと思ったがいなかった。
いろいろなチョウが見れて良かった。
いろいろな生物を見れて、いい体験になった。
この夏初めてミンミンゼミを見れた。
いろいろなチョウが見れて良かった。
知らなかった虫が沢山いてびっくりした。
イモムシに触った。可愛かった。
黒いチョウの見分け方がわかった。
初めて自分でカマキリを捕まえられて嬉しかった。

以上

注意)生田緑地での生物採集は原則として禁止です。子どもたちの採集でも、観察したら逃がしましょう。

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