里山の自然学校2011
第3回《プールのヤゴの救出作戦》
【2011/6/6 更新】
日時 2011年6月5日(日) 10:00〜15:00 曇時々晴
場所 稲田公園児童プール(川崎市多摩区) 参加者 A 山内雄仁、酒見果歩、谷 実鈴 B 野村麻理亜、原田大雅、大江田慧、上野美紀、丹羽小蒔 C 内藤義人、江口暁香、吉田光誠、島津千咲、梶 創真、山本来幸 D 豊島芳璃人、井原沙羅、吉田太誠、高田泰成 OB 森田 19人 講師 藤間煕子、山本 晃、梅原和仁、神山歩未、岩田芳美、岩田臣生 第3回里山の自然学校は「プールのヤゴの救出作戦」です。 これは、川崎市北部公園事務所が、2004年に当該児童プールの開業の準備としてプールの塗装をするための排水をしようとしたところ、 沢山のヤゴが生息していたことから、そのまま下水に排水してしまっていいだろうかという相談を当調査団に戴いたことから始まりました。 ヤゴを救出するという目的のために、活動前に水位をどこまで調整するかということは、毎年、相談しながら試行錯誤を繰り返し、 浅い方のプールに水がとどくかとどかないかぐらいの水位が適当ということで落ち着いていました。 ところが、今回は当日の朝、プールに着いて驚いてしまいました。 何と、水深12〜13cmになっていました。 ここまで排水してしまうと大部分のヤゴが下水に流されてしまったのではないかと考えられたからです。 2年目の子どもたちは、何でこんなに水が少ないのかと聞いてきました。 活動は班ごとに行ない、各班がどれだけのヤゴを救出したかを競ってもらうことにしました。 勿論、採集したヤゴをヤンマ型、シオカラトンボ型、アカトンボ型、イトトンボ型に分けて数えます。 A班は欠席が多かったので、神山先生に応援してもらうことにしました。 OB参加の森田君はB班に入りました。 梅原先生はD班の応援に入っていました。 ひとしきり活動したところで、休憩も兼ねて、各班ごとに、救助したヤゴの個体数を調べて集計してもらいました。 集計を終えてから、早めではありましたが、お弁当にしました。 プールサイドにはアジアイトトンボ?が数頭いました。 子どもが、それを手で捕まえたと見せにきました。 ヤゴの救出はほぼ終わったようです。 殆ど採集できなくなりました。 プールサイドに積んだ藻を皆で片付けました。 片付けを終えてから、ワークショップを行いました。 救助できたヤゴが少なかったという子どもが殆どの中で、こんなに沢山のヤゴを採集したのは初めてと感激している子どももいました。 ヤゴは少しずつ持ち帰ってもらって、トンボになるところを観察してもらうことにしています。ヤゴの飼い方については山本先生から教えていただきました。 ヤゴのほか、トビケラやカゲロウの仲間が採集されました。巣をつくるトビケラの仲間がプールにいたことは驚きでした。 また、アメンボ、コミズムシ、サカマキガイ、ユスリカ幼虫などが採集されました。 例年見られたカエルのオタマジャクシは、今年は見られませんでした。 藻の中を丹念に顕微鏡で見ていけば、もっと多数の生物を観察できたと思います。
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