里山の自然学校2013
第4回 《ホタル観察》
【2013/6/24 更新】
日時 2013年6月23日(日) 16:00〜21:00 曇
場所 稲田公園児童プール 参加者 A 石井恵梨華、稲垣志帆、佐藤りん、鈴木彩香、鈴木優香....藤間熙子 B 大島弥子、小林海音、薬袋吹喜音、目黒陽菜、山本来幸....神山歩未 C 池田、小竹森英響、新保善文、春田健登、山根将聖....山本 晃 D 林 航大、山崎慎悟、U、甲斐亮太(OB)....岩田臣生 19人 講師 岩田臣生、岩田芳美、神山歩未、藤間煕子、山本 晃 今年度第4回里山の自然学校はホタル観察です。 生田緑地市民活動室に集合してホタルの話をしました。この間、雨が降っていました。 前回のプールのヤゴの救出作戦で救出したヤゴの羽化状況を報告してもらいました。 その結果は、救出した翌日に羽化したものもいれば、まだ羽化していないものもいるとの報告が子供たちからありました。 座学を終えてフィールドに出ました。 4回目の活動になると、どこでも笑顔が見られるようになります。 ピクニック広場の草地で植物観察が始まりました。 夕方の草地ですが、今年は既にツリフネソウが広がっていました。 里山管理に必要な落葉だめの話もありました。 ハンノキ林の話もありました。 ハンノキを見分けられるようになるかな。 アオカラムシの葉上にラミイカミキリがいました。 成虫は5〜8月に発生し、イラクサ科のカラムシ、ヤブマオ、アオイ科のムクゲなどを食草とするカミキリムシで、昼間活動し、食草の茎や葉をかじって食べたり、周囲を飛び回ったりします。 幼虫は食草の茎の中に入って茎の髄を食べて成長し、根元〜地下茎の中で越冬するようです。 ハンノキ林にはミドリシジミが生息しています。 ハンノキ林の固有種ともいうべきミドリシジミの話もありました。 ハンノキを見分けられるようになったかな。 ハンノキ林は自然林です。 湿地林でもありますが、他の植物が入ってきて湿地が陸地化すると、他の樹木と入れ替わって消えていきます。 そんな湿地や水流には辛うじて生き残った多摩丘陵の谷戸の多様な生物が生息しています。 その代表が、ここで命をつないできたゲンジボタルです。 湿地に生えたハンノキも大きくなりました。 でも、ミドリシジミの姿は見つかりませんでした。 モグラ塚でナガヒョウタンゴミムシを見つけた子どもがいました。 コクワガタのメスだと思ったようでした。 川崎の記録は2006年のものが最新であったため、標本として青少年科学館収蔵庫に収めることにしました。 皆が田植えをした田圃の苗はしっかり育っていました。 ただ、カルガモに倒された苗は枯れていました。 ヨシ笛づくりが始まりました。 上手くふける子は少なく、今の子どもたちには難しい技のようです。 コバノカモメヅルの花が見られました。 下の田圃の稲も順調に育っています。 ヨシ原のハンノキにはミドリシジミが5〜6匹群れていて、オス同士の卍巴(まんじどもえ)と呼ばれる飛翔が見られました。 多数のミドリシジミが集まっている、このハンノキは萌芽更新したものですが、ミドリシジミにとって良い条件にあるのかも知れません。 子どもたちにとってはアリの行列も興味深い対象のようです。 コウガイビルを見つけた子がいました。 これは扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目コウガイビル亜目コウガイビル科コウガイビル属に属する動物です。 何の仲間かと聞かれましたが、陸上にいる仲間は思いつきませんでした。 水中にいるプラナリアが仲間です。 枡形山広場で夕食のお弁当を食べました。 19時を過ぎてからホタルの国に向かいました。 ホタルの国では4班に分かれて、ホタルを観察しました。 この日、ホタルの国のホタルは89、出現のピークでした。入国者は前日とは比べものにならないものの、1000人を超えていました。 子どもたちは、すっかり舞い上がってしまい、最後に感想を聞いたのですが、テープ起こし不能の状態でした。皆の興奮が冷める気配がありませんでしたが、迎えに来たご家族に委ねました。 以上 |
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