里山の自然学校2013
第6回《案山子づくりと生物調査》
【2013/8/6 更新】
日時 8月4日(日) 10:00〜15:00
場所 生田緑地 参加者 A班/小竹森英響、薬袋吹喜音、鈴木優香、石井恵梨華 B班/山本来幸、目黒陽菜、鈴木彩香、稲垣志帆 C班/山根将聖、池田、小林海音 D班/駒松汰生、佐藤りん、大島弥子 15人(含む、氏名非記載者1人) 講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、鈴木志歩、藤間煕子、山本 晃 第6回里山の自然学校は案山子づくりと生物調査です。 集合は生田緑地整備事務所市民活動室です。 子どもたちが来る前に案山子の頭部(下地)を用意しておいた竹の先端に縛り付けました。 竹の長さは4m、頭部の中身は籾殻です。 案山子の服は参加者の一人が寄付してくれるというTシャツの予定で、腕となる竹は切り込みだけ済ませて、後は案山子づくりチームに任せることにしました。 この日の参加者は15人でしたが、案山子づくりを希望したのは5人でした。 作業としては丁度良い人数です。 残る10人はザリガニ釣りをすることにしました。 案山子づくりは屋外、谷戸への降り口のデッキで行うことにしました。 案山子の大きさが4mもあるため、室内に入れることも、出すことも困難なのです。 ハンノキ林上の池はヤブヤンマの産卵場所でもあるのですが、夏になってアメリカザリガニが急増していて、何とか駆除を急ぎたいと思っていました。 初めの頃の里山の自然学校では、この狭い池に皆で入って、手網で掬って、駆除をしていました。 しかし、慣れた子どもたちがアメリカザリガニをもてあそぶようになってしまったことから、駆除活動に参加させることを控えていました。 アメリカザリガニは神奈川県某所に設けられたウシガエルの養蛙場に、ウシガエルの餌とするべく北米から輸入したアメリカザリガニを入れていたものが逃げ出して野生化したものです。 このため、60年前でも県内では普通に棲息していて、ザリガニ釣りは子どもなら誰でもしていた遊びでした。 でも、それは昔のことで、今回参加した子どもたちに聞いてみると、ザリガニ釣りを経験したことが無い子どもが多いことが分かりました。 そうなると、釣り上げることができるかどうか不安でしたが、一つの自然遊びとして体験してもらうことにしました。 大量に釣ってくれれば、子どもにとっての自然遊びが、この場所の生物多様性を守るための活動にもなるのです。 この池はデッキからの階段などがあるために手網での採集が難しいのです。 トラップを仕掛けているのですが、悪戯も多く、また小さいものは自由に逃げられてしまいます。 そこで、ザリガニ釣りがいいと思っていたのですが、来園者の多い場所で、大人がザリガニ釣りをするのは躊躇われました。 釣竿は園路わきのアズマネザサで、大きく伸びて、頭を下げて、辺りの雰囲気を暗くしているようなものを選択して利用しました。 糸はタコ糸を、餌にはスルメを用意しました。 案山子づくりチームが案山子を担いでやって来ました。 まだ11時半でした。案山子づくりチームも、ザリガニ釣りに興味津々です。 藤間先生が午前中で帰るというので、この場で集合写真を撮りました。 初めてだと思いますが、手摺りの上に置いて、セルフタイマーを使って撮影しました。 お昼も、この木陰で済ませることにしました。 食後、案山子づくりチームもザリガニ釣りをしたいというので、もう暫く、ザリガニ釣りをすることにしました。 アメリカザリガニ大中合わせて75匹を釣り上げることができましたが、まだ、岸近くの水が澄んでいる所にアメリカザリガニの姿が見られました。 釣竿や糸、餌を片付けて、田圃に移動しました。 案山子は案山子づくりチームが担ぎました。 上の田圃に案山子を立てました。 案山子を立ててから、稲の状態を観察しました。 まだ、花穂が出ていません。 田圃の隅に置いてあった余った苗からは花穂が出ていました。 田圃の水が非常に少ない状態が続いていたので、窒素肥料分が効き過ぎてしまったかも知れません。 例年のように田圃の外周に入って、手づかみで小さなアメリカザリガニを採ることにしました。 水が少ないので、生物調査にはなりそうもありません。 採集で来たアメリカザリガニは大中小合わせて55匹でした。 14時には止めて、市民活動室に戻りました。 そして、感想文を書いてもらい、それを発表してもらいました。 以上 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation