里山の自然学校2015
第11回《冬の里山》
【2016/2/12 更新】
日時 2016年2月11(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地整備事務所2階市民活動室、生田緑地 参加者 石井恵梨香、中川 悠、山下はなの、田村 和、山下真奈美 伊東智勇、大橋拓真、甲斐杏澄、工藤千穂、佐藤晴奈、軸丸陽希、富田勇樹、中野心吾、 村上柚葉、矢野悠 15人 講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、藤間X子 4人 第11回里山の自然学校は、冬の里山体験です。 生田緑地整備事務所2階の市民活動室に集合してから、冬の生田緑地に出ました。 谷戸への降口の所でフユシャクの仲間のメスを観察しました。 冬だから観察できる不思議な生物です。 何か見つけたようです。 クモの卵のうを見つけた子もいました。 オニグルミやニワトコの幼木は葉痕観察にはうってつけです。 オニグルミは今年の干支のサルの顔に似ています。 ハンノキの枝先には薄茶色の棒状の雄花序(雄花の集まったもの)と昨年受粉し、種子を散布できる状態になった松果が黒く見えます。 ヤマコウバシは枯れた葉を春まで落とさないので、夏期には目立たないのに、冬になると存在感が出てきます。 広島市植物公園では、この落ちない葉を合格祈願の小物に仕立てて販売しているそうです。 植物の不思議を感じてもらいました。 2/9にハンノキ林の落枝を片付けた時に、雄花序を付けた枝が沢山落ちていました。 これを持ってきて、手で触って、観察してもらいました。 冬になると、生田緑地の水流は赤茶色になります。 これは鉄バクテリアが繁殖しているのですが、これを観察している子どももいました。 クモヘリカメムシがいました。 イネ科植物を吸汁するカメムシですが、緑色の体色のために目立たないのか、夏期には意識したことが無いかも知れません。 モウソウチクの柵の上に2匹いました。 体が細いからカメムシではないという子がいましたが...。 コナラの木肌を触ったり、ハンノキの木肌に触ったり、感触で樹木を知る体験もしました。 何か見つけたようです。 リョウメンシダとは「名は体を表す」シダ植物です。表からみても、裏から見ても、同じに見えてしまいます。 モミは葉先を見れば分かります。 梅畑の広場で集合写真を撮りました。 オオタカに襲われたキジバトの羽がまだ残っていました。 子どもたちは、川崎の生田緑地に猛禽類が飛来するとは思っていなかったようです。 オオタカの食痕で、狩られた野鳥はキジバトだと話すと驚いていました。 セーターに包まったコブシの冬芽を観察しました。 紅葉しているシダがありました。 戸隠不動尊跡を経て生田緑地整備事務所市民活動室に戻りました。 お昼のお弁当は市民活動室で食べました。 お弁当を済ませてから、午前中に出会った生き物を書きだしました。 小6の子がホワイトボードへの書き出しを担当してくれました。 1年間の里山の自然学校を振り返って、感想文を書いてもらいました。 感想文を書き終わった子から順番に、皆の前で発表してもらいました。 里山の自然学校を開校して間もない頃は、人前で話をすることができない子がいましたが、最近は変わりました。 今回は、発表しているのは別人かと思わされるほど、内容も話し方もしっかりしているのに驚かされてしまいました。 続いて、修了証書授与式を行いました。 今年は4月の春の里山の時の集合写真をベースにしました。 最初は、今年度11回参加した子どもです。3人いました。 この3人からは、既に、里山の自然学校2016への参加申込をいただきました。 1回だけ休んだ子どもも3人でした。 2回休んだ子どもは4人でした。 3回休んだ子どもは2人でした。 4回以上休んだ子どもは3人、欠席が2人でした。 ここまでを終えて、まだ1時間ほどの時間がありましたので、遊び時間としました。 里山の自然学校の場での友達との大切な時間です。 里山の自然学校2015が終了しました。 何はともあれ、事故なく無事に終えることができました。 里山の自然学校2016の参加者募集は2月10日から開始とホームページには記載しましたが、10日に申し込みの電話をいただいて、何の申込かと考えてしまいました。 慌てて、ポスターを用意しています。 里山の自然学校は、まだ続けますかと先生方からは尋ねられますが、既に、5人の申込がありますから続けないわけにはいきません。 講師陣の高齢化が最大の問題かも知れません。 |
里山の自然学校のスタートページ
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation