里山の自然学校2016
第１回《春の里山》
【2016/4/21 更新】

日時　2016年4月17日(日) 9:40〜15:00　小雨後晴 場所　市民活動室、ピクニック広場〜ハンノキ林〜田圃〜戸隠不動尊跡〜芝生広場 参加者　里山の自然学校3年生　田村　和 　　　　　里山の自然学校2年生　山下真奈美、大橋拓真、工藤千穂、佐藤晴奈、軸丸陽希 　　　　　里山の自然学校1年生　齋藤凛々子、猿谷明衣、鈴木美舟、仲田稔里、上村勇翔、小林虎徹、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小林祇龍、中垣祐輝、福田公成 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　15名（今年度登録参加者　19名、今回欠席者　4名） 　　　　　ＯＧ参加　小林海音、中川　悠 講師　藤間�X子、梅原和仁、神山幸雅、岩田芳美、岩田臣生　　　　（22名） 大都会で生まれた子どもたちにも、自然に触れて育って欲しい、自然の素晴らしさを知って欲しいと願い、里山の自然学校を開校します。 都会の市街地に囲まれた生田緑地にも、訪れる度に、新鮮な喜びを感じさせてくれる宝物が眠っています。 それを感じ取れる五感と心があれば、それだけで、限りなく大きい喜びも、楽しさも得られます。 今年参加する子どもたちにも、身近な自然の見方、接し方を学んで欲しいと思っています。 参加手続き 里山の自然学校の参加手続きは　1回目の開始直前に行っています。 今年も市民活動室が使えるので、雨も気になりません。 室内で、第12期、2016年度(平成28年度)の里山の自然学校の参加手続きを行いました。 今年度の参加者は登録申込が19人、里山の自然学校の3年生が2人、2年生が5人、1年生が12人です。 当日は、欠席が4人あり、春の里山は15人で活動しました。 講師側は、山本が病気治療中のため、第1回は欠席でした。 また、神山幸雅は正式に講師になってもらいました。 講師の高齢化を考えると、貴重な存在です。 オリエンテーション オリエンテーションとしては活動時の注意事項とプログラムの説明を行い、先生方を紹介し、参加者の自己紹介を行いました。 途中から、卒業生の小林、中川の二人が参加しました。 春の里山 オリエンテーションが終って、小雨降る生田緑地の里山体験に出発しました。 雨の日は昆虫は飛んでくれないと思うのですが、子どもたちは何かを見つけることでしょう。 ピクニック広場東階段の手摺には、様々なシャクガの幼虫（シャクトリムシ）が歩いていました。 雨に濡れて、ヤマブキが咲いていました。 あちこちに、タチツボスミレが咲いていましたが、もう盛りを過ぎたのでしょうか。寂しげです。 草地には、ヘビイチゴの花も観察できました。 谷底部に来ると、ニョイスミレ（ツボスミレ）も咲いていました。 雨の中なのに、子どもたちは生き物を見つけ出してきました。 どこから見つけ出したのか、クロサビイロハネカクシ？を観察容器に入れて持ってきた子もいました。 土を掘る作業以外の時に見たのは初めてですので驚きました。 女の子が見つけた小さなナナフシモドキの幼虫は糸で作られた玩具のように細い体をしていました。 ハンノキ林の林床にはホウチャクソウが広がり、白い花を見せ始めていました。 間もなく、一面に広がるでしょう。 ムラサキケマンの花が観察されました。 アカシデの枝先が強風で落ちていました。 これでじっくりと花の観察ができました。 エサキモンキツノカメムシを捕まえた子もいました。 雨で動きが鈍くなっていたのでしょう。 臭い経験はしなかったようです。 トラフコメツキを捕まえた子もいました。 春一番に現れる里山のコメツキムシだと思っています。 まさか、雨の中で捕まえるとは、驚きました。 雨の中でも、咲いているオオイヌノフグリもありました。 田圃にはアズマヒキガエル幼生（オタマジャクシ）が群れていました。 姿は見えないものの、シュレーゲルアオガエルの声が聞こえていました。 田圃には、カルガモのつがいも来ていました。 草地にできたタヌキ道を観察しました。 草地一面にヨシが伸び始めていました。 ヒシバッタを見つけた子がいました。 ヤブキリの幼虫を捕まえた子もいました。 ヤマツツジが咲いていました。 ヤマルリソウの花を観察できました。 雨の中、チゴユリが咲いていました。 コバノガマズミの白い花を観察しました。 市民活動室に戻って、お昼のお弁当をいただきました。 午後は、まず、里山の自然学校に参加した目的を文章に書いてもらいました。 半数以上の子が書き終えたところで、午前中の里山体験で出会った動植物をあげてもらい、ボードに書き出しました。 イロハモミジの花を使って、ルーペの使い方を学習しました。 次に、文章に書いた「里山の自然学校に参加した目的」を発表してもらいました。 田圃活動や、プールのヤゴの救出作戦、ホタル観察などが興味を引いていたようです。 里山の自然学校を始めた頃は、学校で昆虫博士と呼ばれている子など、生き物が好きで、好きでしょうがないという子が数人はいたのですが、最近は虫が嫌いという子が、必ず、いるようになりました。 来年2月の修了式の日には、どのように変化しているか、楽しみです。 雨が止んで、晴れてきました。 近場に出て、もう一度、自然観察をすることにしました。 タマノカンアオイは、生田緑地付近が基準産地である植物です。 花も観察しました。 ベニシダも観察しました。生田緑地で最も普通に観察されるシダ植物です。 集合写真も撮り直しました。 雨でしぼんでいたフデリンドウの花が開いていました。 以上

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation