里山の自然学校2017
第2回《田植え》
【2017/5/28 更新】
里山の自然学校2017
第2回《田植え》
【2017/5/28 更新】
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日時 2017年5月28日(日) 10:00～15:00 晴
場所 市民活動室、田圃 参加者 里山の自然学校3年生 大橋拓真、工藤千穂、軸丸陽希 里山の自然学校2年生 猿谷明衣、鈴木美舟、仲田稔里、上村勇翔、佐藤功一、中垣祐輝、福田公成 里山の自然学校1年生 中村一冴、和 朋花、渋谷茉奈、杉本大知、仲田千春、花岡澄空、本多琉惟 村上晄乃進、森村 舜、森村 玄 20名（今年度登録参加者 22名、今回欠席者 2名） 水田ビオトープ班サポート 鈴木潤三、森 正徳 講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山幸雅、藤間凞子、山本 晃 計 28名 水田ビオトープ班の活動は、生田緑地の谷戸に田圃を再生することから始まりました。 昔は田圃があった谷戸に田圃を再生することで、それまで生き残っていた谷戸の生物の棲息環境を豊かにできると考えて活動しています。 田圃を再生して初めての田植えでは、稲の苗を購入しましたが、2枚の苗代が 1万円を超えたことに、購入の手配をした班員は責任を感じてしまいました。 翌年から数年は、採集した種籾を蒔いて、近隣に住む班員が手分けして苗作りを行ってきました。 しかし、上手く育てられなかったり、育てた苗を生田緑地に運ぶ時間と手間が大変だったり、結局、岩田が自宅マンションのベランダで苗作りをするようになってしまいました。 種籾を採取する手間も大変なため、6 年程前からは、年度末にＪＡセレサ川崎で購入するようになりました。 そして、今年は、4/3(月) に浸種し、4/12(水) に育苗箱10枚に播種して、苗を育ててきました。 育苗箱にはビニールを張っていますが、風の強い日には飛ばされたりして、ビニールハウスと呼べる状況にはなく、葉を傷めて育たない部分ができてしまいます。 それでも、今年は何とか、 3～4 枚葉の 20 cm大の苗をつくることができました。 田植えは里山の自然学校のプログラムとして行っていますが、田圃活動全般を水田ビオトープ班として行っています。 9:00～9:30 生田緑地整備事務所裏での苗の準備 苗を自宅から生田緑地整備事務所裏に運びました。 苗の根は育苗箱の裏側にまで伸びていて、箱から苗を外すのが一苦労だという話がありましたので、 一足先に田圃に降りるつもりでしたが、その前に、一旦育苗箱から苗を取り出して、ジョウロで水を与えておきました。 後は、子どもたちが集まってから、その苗をバケツに入れて、皆で田圃まで運んでもらいます。 
9:40～10:20 上の田圃での準備 田植えの過程で必要になると思われる用具などを背負い籠に入れて、一足先に、上の田圃まで運びました。 ●田圃の土嚢堰を下げ、排水を始めました。 田植えの時は、土面が見えていないと難しいだろうと考えてのことです。 ●排水を受けるための手網をセットしました。 田植えが終わった時、ここには、シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ、マメゲンゴロウ、アメリカザリガニ、オオアオイトトンボのヤゴなどが入っていました。 ●60cm程の長さのモウソウチクの節を取って、竹樋をつくり、導水路部分の堰にセットし、水路の泥上げも行いました。 これは、足を洗ったりするための水汲みを容易にするためです。 実は、流量計測用の樋があると思っていたのですが、見つかりませんでしたので、応急的に作ったものです。 ●鳥よけテープを張るための支柱づくり 子どもたちが、まだ降りてこなかったので、竹林に行って、細い竹を1本伐りだしました。 ●10:00～10:10 市民活動室で里山の自然学校開始 里山の自然学校の参加者は、10時に集合し、この日の活動について簡単に説明し、着替え等を室内に置いておいて、田圃に向かいました。 
●田圃に着いたところで、お弁当などの入った荷物は、カキの木の下の木陰に置きました。 
●晴れて暑くなってきましたので、運んできた苗のうち、後半の田植えで使う量は、田圃の水に浸しておくことにしました。 
●いよいよ田植えを開始します。 苗の植え方について説明しました。 今回は、4～5本を一株として植えてもらうことにしました。 
田圃に入って、一株植えてみることから活動開始です。 例年のように、苗は小分けして洗面器に入れて、目印ヒモの前に沿って並びました。 20人が並ぶときつい感じでしたが、初めから 2班に分けて、上の段と下の段を同時に行うということは考えていませんでした。 来年は、そのことも考えて、目印ヒモをもう1本用意しておくべきかも知れません。 
上の田圃の下の段の田植えが終わりました。 次は上の段をと思って、目印ヒモを張りましたが、参加者が並ぶだけの空間がありませんでした。 そこに、上の段と下の田圃を同時に植えればいいという声が出されました。 まだまだ元気な子がいたようです。下の田圃の田植えをする人を募ったら、5人いましたので、平行して下の田圃の田植えを進めることにしました。 
上の田圃の上の段の田植えと平行して、下の田圃の田植えも進めました。 今年は、田起し（3本爪の備中鍬で耕して、ヨシの根茎などをできるだけ取り除いただけ）を 1回だけ行っただけで、 代掻きは行っていませんでしたので、一応、鍬（クワ）も用意してきましたが、 広がり始めていたミゾソバなどを足で押しつぶして、泥の中に埋めてしまうことで済ませました。 ただ、隣地にあったクワイが田圃の隅に見られるようになりましたので、要注意です。 
3枚の田圃の田植えが済んだところで、上の田圃の導水路から水を汲んで、手足を洗いました。 
少し余った苗は水辺に置きました。 子どもたちの植えた苗は、既に寝てしまっているものもあり、補植が必要になると思います。 しかし、毎回、そう思って空いている場所に植えて置くのですが、最近は、カルガモが暴れて、全て浮いてしまうということが起きていませんので、 周囲から届く範囲の補植に止まっています。 それでも、密生している苗の根元は、マメゲンゴロウなど生物の好きな環境になります。 また、田植えの間、低くしていた土嚢堰は、少し高く調整しました。 
お昼前に全ての田圃の田植えを終えたのは初めてかも知れません。 少し遅くなったお弁当にしました。 
セルフタイマーを使って集合写真を撮りました。 
田植えを終えた田圃には鳥よけテープを張りました。 カルガモ対策として、防鳥ネットを張ることを数年間続けましたが、カルガモの飛来を防ぐことはできないばかりか、カルガモが突っ込んだ後の手入れが大変でした。 鳥よけテープは、天気などの条件が良ければ多少は効果があるのではないかという期待があり、張るのも、撤収するのも簡単で、コストも安価で、 田圃の景観要素としてはあって良いものと考えて張っています。 
その間に、子どもたちは谷戸の自然観察を行いました。 昆虫の専門家が復帰しましたので、多くの生物との出会いを楽しんだことと思います。 
ナナツボシテントウムシの幼虫、成虫が多数見つかりました。 
木道の手すりにツマキチョウの蛹が見つかりました。 このまま、来春まで過ごすのでしょうか。 
田植えに使ったバケツや洗面器は整備事務所裏で洗いました。 
この日、観察した生物を、皆で書き出しました。 それから、田植えの感想を書いて発表する時間はありませんでしたので、直接、発表してもらいました。 
藤間先生に挨拶をいただいて、この日の里山の自然学校を終了しました。 
※第10回里山の自然学校「秋の里山」は 11/23(木)に変更しました。注意してください。 |
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