里山の自然学校2017
第7回《夏の里山》
【2017/8/20 更新】
里山の自然学校2017
第7回《夏の里山》
【2017/8/20 更新】
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日時 2017年8月20日(日) 10:00～15:00 曇
場所 生田緑地 市民活動室、生田緑地の谷戸と雑木林 参加（里山の自然学校3年生）工藤千穂、軸丸陽希 （里山の自然学校2年生）鈴木美舟、佐藤功一、福田公成 （里山の自然学校1年生）和 朋花、杉本大知、仲田千春、花岡澄空、森村 玄、森村 舜 11名（今年度登録参加者 22名、今回欠席者 11名） 講師 岩田臣生、岩田芳美、藤間凞子、山本 晃 計15名 今回は「夏の里山」ですが、夏休み終盤のためか、無断欠席が多い里山の自然学校となりました。 午前中は、里山を歩いて、夏の生物を探し出して観察し、可能なものは採取し、午後は、それらをテーマに自分なりの図鑑を作ります。 
閉店した樹液レストランには沢山のキセルガイが集まっていました。 
谷戸の降り口の辺りにも、キセルガイやアズキガイが出ていました。 尺取虫や、ヨツボシホソバ幼虫などの毛虫など、蛾類幼虫が濡れた手摺に見られました。 
この日の降り口のスロープ階段は、ヌルヌルと滑って、何人もが転び、いつも以上に恐い道になっていました。 ピクニック広場に降りた所で、本格的に、夏の生物探しが始まりました。 キツネノマゴ▼、キンミズヒキ▼などが咲いていました。 
生きもの探しに夢中の子どもたちは、オニドコロ（ヤマノイモ科）の葉上に、ダイミョウセセリ▼の幼虫を観察しました。 ダイミョウセセリは、北海道渡島半島から長崎県にかけての林地に分布するチョウですが、関東では平地でも見られます。 年2～3化で、幼虫越冬します。 
植物観察に夢中の子どもたちは、オニドコロの花の方を観察していました。 午後、この花をファーブルで観察して描いている子もいました。 
ボーベリア菌（昆虫病原糸状菌）に侵されたとみられるカミキリムシを落枝の上に見つけて、観察しました。 
ホウチャクソウが黒い実をつけていましたが、これは採取しないことにしました。 ピクニック広場下には、ヤブミョウガが実をつけていました。この実は食べられるの？と誰かが言いました。 葉陰には、ササキリ▼の幼虫がいました。今夏は、よく見られます。 
ミズキの実が色づいているのを観察しようとしたら、チャバネアオカメムシがいました。 お食事中だったのかも知れません。 
腹部が圧し潰されたようなカノコガが手摺の上にいました。瀕死の状態でした。 
木道脇に不思議なものを見つけました。調べてみたら、未熟なドングリが別の木の葉に刺さっていることが分かりました。 一体、どうしたら、そんなことが起こるのか、想像できませんでした。 
イオウイロハシリグモ▼♀と子グモの団居(まどい)が観察されました。 クモの季節は早いようです。 
雨続きのせいでしょうか、クモの巣の奥に、カタツムリがいました。小さなカタツムリだったので、種の判断はできませんでした。 
梅畑の叢では、オオカマキリ▼、 ハリカメムシ？、クサギカメムシ▼幼虫、 ササキリ▼、モンクロシャチホコ、 スケバハゴロモ▼が観察できました。 
集合写真を撮りました。 
ヨシの葉に、クロコノマチョウ▼の幼虫がいました。 
上の田圃のイネが倒れているのが気になった子もいました。自分が植えたイネだったようです。 ジュズダマにも、イオウイロハシリグモ▼♀と子グモの団居がありました。 
芝生広場に入った所には、ハリガネオチバタケ？が群生していました。 
サクラの幹に、カレハガ（カレハガ科）幼虫がいました。 6cm程の大きさは迫力でした。 初めて観察したと思い、調べてみると、カレハガと思われます。 昆虫班蛾類研究グループの観察記録には「2004/5/22 カレハガ幼虫（不明）」のみがあり、 神奈川県昆虫誌2004にある川崎の記録は「麻生区黒川（神部,1986b); 多摩区生田緑地（大森, 1994) 」の 2件のみでした。 もし、カレハガだとすると、珍しい蛾の幼虫を観察したことになります。 
芝生広場でも集合写真を撮りました。 
市民活動室に戻る途中に大きなキノコがありました。イグチの仲間のようです。 
市民活動室に戻ってから、お昼のお弁当を食べました。 
午後は、午前中の活動で調べたことを記録して、自分の図鑑を作りました。 
エゴノキの葉にできていたエゴノキハヒラタマルフシという虫こぶを調べた子もいました。 最後に、一人一人、自分の図鑑を発表して、「夏の里山」は終わりにし、解散しました。 ※第10回里山の自然学校「秋の里山」は 11/23(木)に変更しました。注意してください。 |
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