里山の自然学校2018 第1回 春の里山


里山の自然学校2018
第1回《春の里山》

【2018/4/15 更新】

日時 2018年4月15日(日) 9:30〜15:00 曇
場所 市民活動室〜ピクニック広場〜ハンノキ林〜田圃〜戸隠不動尊跡〜芝生広場〜市民活動室
参加者 里山の自然学校2年生
        和 朋花、杉本大知、花岡澄空、森村 玄、森村 舜
     里山の自然学校1年生
        杉谷祐花、俵 志道、三木 優、岡部美海、小野寺花柑、粕川結太、堅田真帆
        川口真瑠、鈴木眞之介、土綿優斗、中村駿介、野口峻志、長谷玲奈、本坊公暉
        松木倫英、山崎蓮佳
                           21名(今年度登録参加者全員)
     参加卒業生 佐藤晴奈、佐藤功一、本多琉惟
講師 岩田臣生、岩田芳美、梅原和仁、神山幸雅、藤間X子、山本 晃          (30名)

大都会で生まれた子どもたちにも、自然に触れて育って欲しい、自然の素晴らしさを知って欲しいと願い、里山の自然学校を開校します。
都会の市街地に囲まれた生田緑地にも、訪れる度に、新鮮な喜びを感じさせてくれる宝物が眠っています。
それを感じ取れる五感と心があれば、それだけで、限りなく大きい喜びも、楽しさも得られます。
今年参加する子どもたちにも、身近な自然の見方、接し方を学んで欲しいと思っています。

昨日からの強風と雨のため、こんな天気でも開催するのかという問い合わせもありましたが、 「雨もまた自然なり」ですから、物理的に来園が不可能でなければ活動すると答えていました。
そして、9:00 には雨もあがっていました。

参加手続き
予定は 9:40からでしたが、早い時間から来て、待っている参加者もいたので、準備ができたところで、参加手続きを始めました。
年間の参加料は 5,000 円です。
活動に必要なものとして、名札、里山ノート、観察容器、手帳、ボールペンを配布しました。


オリエンテーション
まず、活動参加時の注意事項、服装・持物、プログラムの概要を説明しました。

次に、里山の自然学校の先生を紹介し、参加者全員の自己紹介を行いました。
初めて参加した子どもたちは緊張しているようでしたが、このようなことは、これからの人生で何度も経験すること。



春の里山
1年前の春の里山の時は桜の花びらが舞っていましたが、今年は、何もかもが雨に濡れて、しっとりした新緑のフィールドになっていました。
風雨によって落とされたのか、手摺には沢山の蛾類幼虫が見つかりました。

カニグモの仲間がケバエ?を捕食していました。

ウラナミアカシジミの幼虫が、なんとドクダミの葉上にいました。上空には、若葉をつけたコナラの樹冠が広がっていました。
ウラナミアカシジミ
園路沿いには、ツボスミレ、ヘビイチゴ、ムラサキケマンなどの花が咲いていました。
様々な小さなクモが、子どもたちに見つかりました。

ハンノキ林上の池にアズマヒキガエル(幼生)を見つけて、オタマジャクシ掬いが始まりました。

咲き終わったと思っていたジロボウエンゴサクの花が咲いていました。

ウラシマソウの花を観察しました。

梅畑広場でお弁当を食べました。

お弁当を食べ終えたところで、具合の悪くなった子どもを保護者に渡すために、岩田が付き添って事務所まで行きました。
岩田が不在の間、田圃のオタマジャクシと遊んだり、梅畑のセリバヒエンソウやシラユキゲシの駆除をしたり、それぞれ自由な時間を過ごしていました。
里山倶楽部Aの参加者でもある子どもは、セリバヒエンソウ駆除も遊びになるようです。 周囲を巻き込んで、活動していました。

田圃付近を探検していた子どもが、ヘビを見つけて捕まえてくれました。
岩田が戻って、そのヘビを見ると、ヒバカリでした。
ヒバカリは、神奈川県では準絶滅危惧種に指定されています。
アズマヒキガエルのオタマジャクシを捕食するために、田圃近くにいたものと思われます。
無毒で、おとなしいヘビなので良かったのですが、・・・。

集合写真を撮り、活動を続けました。

降雨による増水の結果なのか、隠れる場所の無い水流に、子持ちのアメリカザリガニを見つけました。

生田緑地のヤマツツジが鮮やかに咲いていました。

フデリンドウも観察しようと探しましたが、晴れないと開かない花なので、子どもたちは苦労していました。

市民活動室に戻り、田圃で汚れた靴を洗ってから部屋に入って、この日の感想、里山の自然学校で何をしたいか等を文章にしました。

書き上げた感想文を提出して、この日の活動を終了しました。


里山の自然学校では、ノートを配って、フィールドを歩いている時にメモをとるように指導しています。
歩きながら覗かせてもらった手帳のメモは様々で、スケッチ入りの素晴らしいものもあれば、聞いた名前を羅列して数を競っているようなものもありました。
今後の活動では、対象をしっかり観察する習慣をつけさせるように注意しなければならないと思いました。





以上

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation