里山の自然学校2019
第 11 回《冬の里山》
【2020/2/9 更新】
日時 2020年2月9日(日) 10:00〜15:00 快晴
場所 生田緑地、市民活動室 参加者 里山の自然学校 3 年生 2 名 杉本大知、森村 玄 里山の自然学校 2 年生 1名 小野寺花柑 里山の自然学校1年生 9 名 畠山夏昊 (小学 5 年生 1 名) 新井康介、宇多田 操、坂本悠馬、佐藤朝陽、佐藤天音、軸丸朝咲、二宮珠都、原田天雅 (小学 4 年生 8 名) 12 名 講師 岩田臣生、梅原和仁、山本 晃、神山幸雅、佐藤晴奈 5 名 総勢 17 名 里山の自然学校 2019 の最終日、「冬の里山」の活動日となりました。 短い周期で寒暖が繰り返されていますが、この日は寒い日となりました。 午前中は、冬の生田緑地の自然観察です。 谷戸に降りる階段の手摺には、2種のフユシャクの仲間のメスがジッと動かずにいました。 何を間違えたのか、誰でも手を触れそうな位置に、フユシャクの仲間の卵塊もありました。 階段を降りたピクニック広場には、ツグミが 1 羽いて、子どもたちが通り過ぎたら、年末に水田ビオトープ班でアズマネザサ刈りを行っている草地に移動して、嘴で落葉をどけて、獲物を探していました。 少し進んで、専修大学との境界のカントリーヘッジに、ジッと寒さに耐えているヒヨドリ?がいました。 萌芽更新地区下では、「萌芽更新地区」の看板に関心を示した子どもたちのために、萌芽更新についての説明を行いました。 また、オニグルミの葉痕を観察しました。 ハンノキ林上の池の水は澄んでいて、底が見えていました。 水面が凍っていないことを不思議に思った子どもたちのために、湧水溜まりなので、この程度の寒さでは凍らないことを話しましたが、水に手を入れて水温を当てさせれば良かったと思います。 (反省!) 葉を落とさず、しっかりと枯葉をつけているヤマコウバシを観察しました。 ハンノキ林では、木道から見上げて、ハンノキの梢の先端に花粉を撒きそうになっている花を観察しました。 また、枯れたコナラを観察して、カシノナガキクイムシとナラ枯れの話もしました。 梅畑広場では、繁茂していた草が刈られていたのに関心を示した子どももいましたが、ここの梅は小さな蕾をつけているだけでした。 田圃では、稲刈り後に生えてきた"ひつじ"が枯れた状態になっている景観に、「これは何だ!」と驚いている子どももいました。 田圃には僅かに氷も見られました。 田圃下草地では、霜柱も観察できました。 戸隠不動尊跡地のイチョウの前で集合写真を撮りました。 芝生広場では、少し体を動かしました。 市民活動室に戻って、お昼のお弁当を食べました。 その後、1 年間の活動を振り返って、感想文を書きました。 修了証を授与しました。 今年の修了証書は、4月の「春の里山」の時の集合写真にしました。 全回参加者は 3 名でしたが、修了証書には赤いリボンを印刷しました。 参加者全員で記念写真を撮りました。(お昼で帰った人は抜けています。) 予定していた活動を終えましたので、いつもの里山の生物シリトリも行いました。 また、山本先生から、チョウの話、昆虫の話などをしてもらいました。 岩田芳美は療養のため欠席しましたが、この日で 1 年間の里山の自然学校の活動を終えることができました。 講師は高齢化し、体調などのため、山本、梅原は、今期で辞めることになりました。 神山は仕事事由のため、佐藤は受験のため、辞めることになりました。 次年度の参加申込が既に数件ありますので、15 年続けた里山の自然学校を止めるわけにもいきません。 次年度は、里山の自然学校チームという枠は外して、毎回、水田ビオトープ班、或いは更に広い範囲から必要な人材を求めながら、事務局二人で活動を継続するつもりです。 皆さんの応援を期待しています。 この夜は、丁度、満月でした。 多摩川を挟んだ東京都側は高層ビル群が丘陵のように見えていました。 第 15 期生の感想文 一部ひらがなを漢字に変えています。 里山の自然学校を通して わたしは里山の自然学校に今年初めて行きました。その中で自然の楽しさや新しく知ったことがたくさんありました。 わたしが最初に新しく知ったことは、田んぼの深さとその近くの自然です。 わたしは最初、田んぼの深さは、すねの真ん中ぐらいだと思っていたけれど、実さいに入ってみて、「意外に深いなあ。」と思って、そのまま田植えをしました。 そして田んぼから上がる時に、ティッシュみたいな物が落ちていて、聞いてみると、カエルの卵だったのでびっくりしました。 里山の自然学校に行って楽しかったことは、自然を見ることです。 虫の動きや初めて見る花などを知ることができて楽しかったです。 このように見たり、実感したりして、この里山の楽しさを知りました。 これからも、この里山の自然学校を通して、自然の楽しさをもっと知ろうと思いました。 今年は案山子づくりに行きたかったけれど、行けなかったので、来年は行きたいです。 S.A. ありがとう里山 里山を 1 年間やっていて印象に残ったのは、ノコギリ鎌で手を切ってしまったことです。 その時は、とても痛かったのですが、子どもは、怪我が本当に早く治すことができたおかげで、脱穀には参加することができて不幸中の幸いでした。 里山に来た時は、自然あふれるところだなとつくづく思いました。 心に残ってはなれないのは、脱穀機にひっぱられそうになった時のことでした。 その時は、何もかもすいとられるような感じでした。 でも、自分で脱穀機をまわしたときは、とても楽しかったです。 特に自分の中で楽しかったのは、夜のこん虫観察でした。 いろんなこん虫をいっぱいとれて、なかなかいつもこん虫をとれなかった自分が別人のようでした。 その時の里山が里山の中でも一番楽しかったです。 その時と同じくらい楽しかったのが、もうひとつありました。 それはヤゴの救出作戦です。 ヤゴが何十ぴきもつかまえられて、のりにのれたのでとても楽しかったです。 そして家でそだてていたヤゴがかわいくて、一時期はヤゴに夢中になりました。 一ひき羽化に失敗してしまったが、それいがいのヤゴはトンボになれてうれしかったです。 里山の自然学校のおかげで、植物や虫を知ることができました。 こん虫や植物をさがすのに興味をもったり、さがすのがうまくなったような気がします。 ぼくは、里山の自然学校に来る前とだんぜんちがうようになれました。 この一年間本当にありがとうございました。 来年も里山の自然学校に来たいと思っています。 ありがとうございました。 H.T. 一年を通して ぼくは、この一年を通して、すごくおもしろい生きものや植物を見て楽しかったと思います。 ぼくが一番楽しかったのは、ヤゴの救出作戦で心に残っています。 理由は、とるのも楽しかったし、トンボにしてにがすのも楽しかったからです。 二番目に楽しかったのは、ホタルの観察です。 ホタルを見るのをすごく楽しみにしていたしホタルがすごくきれいだったからです。 三番目は稲刈りです。 理由は、ふつうはそんなに稲刈りができなくて、いいけいけんをしたと思っています。 そして、すごくむずかしかったことは脱穀です。 なぜむずかしかったかというと、強くペダルをふんで、強く脱穀するイネをつかむのが難しかったからです。 四番目に楽しかったのは秋の里山です。なぜかというと、里山を散歩したり、リースや正月の飾りなどを作ったことです。 特にうれしかったのは、玄米をもらったことです。 ぼくは里山でやったことを今後いかしたいと思っています。 A.K. 無題 田植えの時は、ザリガニがいると聞いて、恐くて、入りたくありませんでした。 入ると、泥がひざぐらいまできて、なかなかぬけませんでした。 ホタルの観察会では、夜になって、ホタルが星みたいに光っていて、とてもきれいでした。 ホタルはカップルが成立したのかなと思いました。 稲刈りでノコギリ鎌で刈るのに力の入れかげんが分からなくて、強かったり、弱かったりしてたいへんでした。 脱穀で稲のほこりが手ささったりして、かゆかったり、いたかったりしました。 脱穀のきかいで自分でやってみたらたいへんでした。 いろいろなことをやって、よい勉強ができてよかったです。 N.M. 里山の一年の思い出 ぼくが一番心にのこったことは、第4回のホタル観察です。 夜のホタルを見たら、すごくきれいだったので、感動しました。 ほかに楽しかったことは、第 8 回の稲刈りです。 お米ももらったので、二番に楽しかったです。 でもぼくは、里山を四回休んでしまったので、また次も、里山に行きたいです。 また里山に来たときは、里山を全て覚えたいと思います。 あと、田んぼが凍っていたのが面白かったです。 ありがとうございました。 U.M. 無題 今年は三年目なので、初めてやることは一つもありませんでしたが、今年はザリガニがとても少なく昨年の半分ほどの量しかとれなかったのはとても残念でしたが、 水に落ちるなどの事故もなく、米の出来具合もよい(実際は冷夏の不作)などのいいこともあったので良かったです。 ぼくはこの里山の自然学校 3 年間という長い時間で、とてもいろいろなことを学びましたが、これからも学習したことを忘れず、生活に活かしていきたいです。 3 年間ありがとうございました。 M.G. 私が一番心に残ったのは田植えです。 最初は一つ一つの量がバラバラだったけれど、やっていくうちになれてきて、ペースも速くなっていきました。 でもだんだんつかれてきて、腰がいたくなりました。 その時、昔の人の大変さを知りました。 昔は、今この時代にふつうにある便利な道具もないし、全部手作業だからとても不便だったと知り、昔の人のすごさに感動しました。 それから、ヤゴの救出作戦も心に残りました。 救わなければ死んでしまうようなヤゴを助けてあげることができてうれしかったです。 家で飼育した時には、小さくてもけん命に生きようとしているすがたを見て、「私もがんばらなきゃ」という気持ちになりました。 観察では、コブシという植物に興味をもちました。 名前の通り、にぎりこぶしのような形をしていて面白いなと感じました。 これからも色々な生きものを覚えていきたいです。 J.A. 今、最初からふり返って、春夏秋冬と里山に来ました。 いろんなものの観察をしたり、ノートにメモったりしました。 田植えや稲刈りをしたことがすごく覚えています。初の体験をして、楽しかったです。 田植えの仕方や注意点などを覚えて、稲刈りもしました。 なれていくうちに、どんどんはやく刈ることができました。 ほかの観察もしました。 季節ごとの植物や生きものがありました。 メモを取る時、特ちょうなどを書いてわかりやすくしました。 私が知っている生きものなどは、すぐに覚えられましたが、ほとんど覚えられていないので、がんばりたいです。 でてきたメス、オスを教えてもらいました。 S.A. この一年で楽しかったことが三つあります。 一つ目はヤゴの救出作戦です。 英検のテストがあって参加できなかったけど、意外にとれたと聞いたのでうれしかった。 行けなくて残念だったので、来年はいきたいです。 二つ目はザリガニ釣りです。去年よりも数が減っていて、とても悲しかったです。 三つ目は脱穀です。脱穀機はいつも使っていて楽しみにしていました。 S.D. 無題 私は、この一年間で、自然について、たくさんのことを学びました。 その中でも一番思い出に残っているのは、田植えです。 ドロドロになったけど、その分、イネがすkすく育ってくれて、ドロドロになってまで植えたかいがあったと思いました。 田植えから脱穀まで、自分たちでやったお米は、今まで食べたお米の中でも、特においしく感じました。 この一年間、たくさん自然について知り、いい思い出をたくさんつくることができたので良かったです。 これからも自然についてたくさん興味をもち、楽しんでいきたいと思いました。 また、興味を持つだけでなく、興味を持ったことについて、自分の意見を持ち、調べるということも、今後の目標にしていきたいと思います。 そして、この一年を通して自然について、もっといろいろな事を知っていきたいと思います。 O.H. 里山の自然学校 私は里山の自然学校に全て出席することができました。 特に楽しかった活動は、二つあります。 一つ目はプールのヤゴの救出作戦です。 小学校のプールで二年生の時に一度やっていましたが、三年ぶりにやったので楽しかったです。 私は、ヤンマ型とイトトンボ型を見たことが無かったので、見たときは、ヤンマ型は思ったより大きくて、イトトンボ型は細くて、びっくりしました。 また、やってみたいです。 二つ目は、夜の昆虫観察です。 光に、とてもたくさんの虫が集まって来たのでおどろきました。 羽化のために出てきたセミはあまり見たことがなかったし、意外とたくさん出てきたので、一生懸命観察しました。 私は里山の自然学校でめずらしいことを教えてもらえたし、自然が好きなので、また来たいです。 一年間ありがとうございました。 H.N. 以上 |
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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation