里山の自然学校2020
第 7 回《脱穀》
※新型コロナ感染流行のため、第1回春の里山を中止しましたので、今年度は回がずれています。
【2020/10/4 更新】
日時 2020年10月 4日(日) 10:00〜15:00 曇 場所 生田緑地、市民活動室 参加者 里山の自然学校 2 年生 5 名 畠山夏昊 (小学 6 年生 1 名) 佐藤天音、佐藤朝陽、軸丸朝咲、原田天雅(小学 5 年生 4 名) 里山の自然学校1年生 5 名 佐藤弥里(小学 5 年生 1 名) 加藤帆乃果、橋口怜奈、玉木 遥、房安弘太郎(小学 4 年生 4 名) 10 名 事務局・講師 岩田臣生、岩田芳美 アシスタント 工藤思由 水田ビオトープ班応援参加 東 陽一、岩渕裕輝、北川英樹、田村成美、政野祐一 総勢 18 名 生田緑地の谷戸に田圃を再生して、17 回目の脱穀を行いました。 脱穀は、天日干しした稲から足踏み式イネコキ機を使って、籾を外し、唐箕を使って、茎葉や空籾を除いて、籾だけを選別する作業です。 始めてから 9 年間は唐箕が無くて、非常に原始的な方法で、工夫して籾を選別していましたので、大変な手間と時間がかかりました。 2013 年には、生田緑地整備事務所裏の倉庫を使用できることになったので、金属製の唐箕を購入し、この 8 年間は唐箕を使って選別しています。 唐箕は電動式にすることもできましたが、子どもたちの参加を考えて、手回し式にしました。 9:00〜10:00 生田緑地整備事務所のバックヤードを竹箒で掃いて、ブルーシートを敷いて、足踏み式イネコキ機を出して、ホコリを払い、機械油の代りに CRE 5-56 をスプレーして、脱穀の準備を行いました。 掃き掃除だけで、既に、汗が吹き出しました。 10:00 里山の自然学校参加者集合 参加者挨拶の後、谷戸に降りて、オダ場に干してあった稲束を、生田緑地整備事務所のバックヤードまで運びました。 足踏み式イネコキ機を使って、脱穀を始めました。 稲束を握る力が弱いと稲が脱穀機に巻き込まれてしまいます。 しっかり握っていて、手も一緒に引きこまれては大変ですから、その時には脱穀機を止めるために、サポートをつけます。 初めは、岩田が使い方を教えて、安全を確保しながら、脱穀しました。 一通り、教えたところで、サポートを政野に交代しました。 勿論、子どもたちが脱穀する稲束は小さくして、しっかり握れるようにしました。 脱穀を終えたイネワラは、束をつくって置きました。 イネコキ機によって、茎から外された籾は手箕に受けますが、葉や茎が沢山混ざっています。 今回は1回だけでしたが、時には、引き込まれた稲束がゴッソリと落ちてきます。 手で取り出せる大きな茎や葉を取り出して、手箕に入った籾を集めて、次のパートに手渡します。 この役は初めは岩田芳美が担当し、後に田村に交代しました。 脱穀した籾を受ける役は田村に交代しました。 並行して、唐箕を使う準備も始めました。 唐箕を使って籾の選別を行う活動を始めました。 私たちが使っている唐箕は、手動で送風して、籾より軽いものを飛ばすもので、子どもたちは送風ハンドルを回すことを楽しんでいました。 脱穀のサポートは岩渕に代わりました。 脱穀のサポートは、北川に代わりました。 脱穀しようとする稲束の中から、クロコノマチョウの蛹が次々に見つかり、子どもたちは、それを近くのクヌギに吊していました。 羽化できるかは不明ですが。 また、オダ場から運んできた稲束の中に、オオナガゴミムシがいたようで、皆を驚かしました。 上の田圃をつくった時に、多数のオオナガゴミムシを見つけていました。 大きさが 20mm あったのですが、もしオオナガゴミムシなら、神奈川県の準絶滅危惧種です。 オダに掛けた稲束の中で越冬しようとしたのかも知れません。 手箕の担当は工藤に、脱穀のサポートは東に交代しました。 昼過ぎに帰る応援参加者がいたので、ここで集合写真を撮り、昼休憩にしました。 午後も、脱穀の続きを行いました。 全ての稲束の脱穀を終えて、少しづつ片付けも始めましたが、茎から籾を外す作業に夢中になっていました。 脱穀、選別を終えて、イネワラは倉庫にしまい、バックヤードの掃除を行ってから、市民活動室に移動して、簡単に感想を聞いてから解散しました。 今回の脱穀では、皆が絶えず夢中になって活動していたことが印象的でした。 |
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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation