里山の自然学校2020
第 8 回《秋の里山》
※新型コロナ感染流行のため、第1回春の里山を中止しましたので、今年度は回がずれています。
【2020/11/29 更新】
日時 2020年11月29日(日) 10:00〜15:00 曇 場所 生田緑地、市民活動室、整備事務所裏 参加者 里山の自然学校 2 年生 4 名 畠山夏昊 (小学 6 年生 1 名) 佐藤天音、佐藤朝陽、原田天雅(小学 5 年生 3 名) 里山の自然学校1年生 5 名 池上豪一郎、加藤帆乃果、橋口怜奈、玉木 遥、房安弘太郎(小学 4 年生 5 名) 9 名 事務局・講師 岩田臣生、岩田芳美 アシスタント 工藤思由 総勢 12 名 今年は、「春の里山」、「夏の里山」を中止していますので、生田緑地のフィールドを歩いて、自然を観察するのは初めてになります。 しかし、今年の天候は例年とは大きく異なっているので、今までなら出会えた生物に出会えない里山体験になりました。 生田緑地市民活動室に集合して、この日のミッションについて話し、草の種子など細かいものを観察してみたいという子にはファーブルを持たせて、フィールドに出ました。 生田緑地整備事務所前に、ヒイラギモクセイの花が残っていました。 ギンモクセイとヒイラギの交雑種で、北部公園事務所だった頃に植栽された常緑小高木ですが、古い幹から出ている葉には鋸歯が無いのに、 根元付近に見られる若い枝についている葉はヒイラギ独特の鋸歯が見られます。 谷戸に降りる階段の上に枝を伸ばしたヤブムラサキが鮮やかな紫色の実を、少し残していました。 ヤブムラサキや、ムラサキシキブは、生田緑地の雑木林の低木層には普通の落葉広葉樹です。 枯れ落ちずに残っていた葉を触って、毛の生えた葉の感触を確かめました。 また、ファーブルを使って、ベニシダの葉の裏の観察も行いました。 ベニシダは、生田緑地では最も普通のシダ植物です。 ピクニック広場周辺には、青灰色のヤブミョウガの実、冠毛を残したタイアザミの実、ノササゲの紫色の実、種子を落とした後もガクの下側を残しているオカタツナミソウ、 実を残していたハナタデなどを観察しました。 萌芽更新地区の斜面裾部のヤブの中にカラスウリを見つけて、欲しいという子がいたので、自分で取れるならと許可しました。 そろそろ斜面裾部の下草刈りもしなければなりません。 マンリョウ、カラスウリ、マユミ、コマユミ、ウメモドキなどの赤い実、ヤブランの黒い実などを観察しました。 駆除対象ですが、取り残していたタイワンホトトギスの花が 1つ、見つかりました。 イロハモミジとオオモミジを比較観察したり、モミの葉の観察をしました。 梅畑広場では、テーブルベンチを使って、草の実の観察などを行いました。 例年なら、シロダモは花と実の同時観察ができるのですが、今回は赤い実だけの観察になりました。 クサギの実も観察しました。 ここでも、カラスウリの赤い実を見つけて、大騒ぎになりました。 育てている稚樹を踏み倒さない範囲で、カラスウリ採りを許しました。 稲刈り後に、稲のひこばえである「ヒツジ」が伸びている田圃を観察しました。 太陽が出ていないので、流石に、トンボには出会えませんでした。 水辺では、カワニナを観察できました。 戸隠不動尊跡地では、イチョウの葉を拾いました。 芝生広場の中心にあるイロハモミジは早くも、全ての葉を落としていましたが、ここで集合写真を撮り、お昼のお弁当にしました。 昼からは、生田緑地整備事務所に戻って、バックヤードにシートを敷いて、そこで、イネワラの馬づくり、リースづくりなどを行いました。 イネワラ馬は小さいので、アップ写真としましたので、この場では非公開とします。 保護者の皆さんが迎えに来る時間になってしまいましたので、完成したところから、リースの写真を撮りましたので、一部を紹介します。。 定刻を少し過ぎてしまいましたが、無事に忙しい一日を終えました。 次回は、来年 2 月の「冬の里山」です。 新型コロナ感染流行の中、不安を抱えながらの活動でしたが、あと残すところ 1 回となりました。 参加した子どもの中に特別な手を取られる子がいなくて、皆、良い子なので、疲れは大きくても、楽しい時間を過ごしています。 |
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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation