里山の自然学校2021
第06回《案山子づくりと生物調査》
【2021/8/1 更新】
日時 2021年 8月 1日(日) 10:00〜15:00 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林上のデッキと池 案山子づくり班 参加者 6 名 (里山3年)◎佐藤天音、◎軸丸朝咲 (里山1年)村尾春樹、舟越 葵、宮本琴羽 卒業生サポーター 小野寺花柑 生物調査A班 参加者 4 名 (里山3年)◎原田天雅 (里山2年)◎房安弘太郎 (里山1年)柴田綾乃、森弥太郎 生物調査B班 参加者 5 名 (里山2年)◎佐藤弥里、◎加藤帆乃果 (里山1年)柴田一花、久保田あかり、吉田 絃 水田ビオトープ班応援 東 陽一、伊澤高行、岩渕裕輝 講師・事務局 岩田臣生、岩田芳美 合計 20 名 <案山子づくりと生物調査>という回は、帰省する田舎が無くて、夏休みでも川崎で過ごしている子どもたちのために、野遊び体験をさせてあげようということで、里山の自然学校の特別回として組み立てたものでした。 <案山子づくり> 昔の田圃のイメージには、必ずと言っていいほど、案山子があったので、谷戸の田圃の目印に、案山子を立てることを考えて、青少年科学館で案山子をつくって、それを皆で持って、田圃まで運んで、立てていました。 谷戸の田圃では、実は、稲が実っても、スズメに襲われて、収穫できなくなったということはありませんでした。 ですから、鳥避けのための案山子ではなく、昔の田圃のイメージを遊んでいるだけのことなのです。 案山子の体の芯は細めのモウソウチクを竹林から伐り出して使います。 長さは、案山子が遠くからでも見つけられるように、長めにしてしています。 この竿の先端に、籾殻を雑のう袋に詰めた案山子の頭部を縛り付けます。 体は古着などの腕部に細い竹を通してから、体の芯のモウソウチクに、その竹を縛り付けています。 後は、子どもたちが話し合って、つくり上げます。 <生物調査> 生物調査は、真夏の活動なので水辺で行っています。 真夏の田圃ではアメリカザリガニが爆発的に増加するので、アメリカザリガニの駆除を行いたいと考えて、ザリガニ釣りや、直接的に田圃のザリガニ掬いなどを行ったこともありました。 今回は、ハンノキ林上の池で、手網を使って、採集調査しました。 ここは、ハンノキ林の木道の改修に合わせて、四阿を撤去し、木デッキを整備して、池を掘ったものですが、湧水を溜める形になっているため、夏でも低水温が保たれています。 この池を整備した時の北部公園事務所長は、谷戸の水辺のホトケドジョウが、ここまで上がって来てくれることをイメージしていたそうです。 ヤブヤンマの棲息も確認していますが、毎年のように、持ち込まれる生きものもあり、生物相は安定していません。 生田緑地に生き残った生物の棲息領域に、大勢で入って調査することは心配ではありますが、このような方法で、ある程度、生物相をモニタリングできるようであれば、使えるかも知れません。 市民活動室に集合してから、案山子づくりの材料、生物調査の用具などを持って、谷戸に降りました。 案山子づくり 案山子づくりは、班長さんに任せて、案山子のイメージを話し合い、作業を分担して、つくりました。 案山子の骨格(頭、腕の取り付けなど)づくりまでは、事務局が行いました。 生物調査 初めは、池の東半分をB班、西半分をA班の活動域とし、途中の飲水休憩後は交替しました。 ただ、池の出入りは、全員、デッキの階段を利用することにしました。 生物調査B班 なかなか水に入れずにいるA班の男子に構わずに、B班女子は全員、さっさと水に入って、膝上までの水に臆することなく、東側に移って、採集を始めました。 東側の水域では、カワニナ、トンボのヤゴ、オタマジャクシなどが、次々に、採集できました。 生物調査A班 生物調査を希望した男子全員( 3名)を集めて、班長にもしたのですが、今年の男子は元気がありません。 一人だけの女子が、引っ張っていました。 採集できた生物を数えました。 カワニナ 32 ホトケドジョウ 4〜5cm 71 1〜2cm 12 メダカ 1 タナゴ 1 オタマジャクシ 5 ヤマトクロスジヘビトンボ幼虫 1 ヤゴ 15 アメリカザリガニ 3〜7cm 13 案山子づくりが終わったところで、午前中の活動を終わりにして、皆で、お弁当を食べました。 昼食後、完成した案山子を田圃に立てました。 連日の夏の陽光を受けて、田圃の稲は一段と大きく育っていました。 もう直ぐ、開花してくれるでしょう。 市民活動室に戻りました。 この日の活動についての感想、今までの活動を通しての感想を書いて、発表しあい、この日の活動を終了しました。 |