里山の自然学校2021
第10回《秋の里山》
【2021/11/28 更新】
日時 2021年 11月 28日(日) 10:00〜15:00 晴 場所 生田緑地 参加者 15 名 (里山3年)軸丸朝咲 (里山2年)池上豪一郎、佐藤弥里、加藤帆乃果 (里山1年)森弥太郎、青木いろは、柴田一花、 畠山泰知、村尾春樹、久保田あかり、柴田綾乃、 須貝愛桜、舟越 葵、宮本琴羽、吉田絃 卒業生サポーター 1名 小野寺花柑 水田ビオトープ班応援 1名 伊澤高行 講師・事務局 岩田臣生 合計 18 名 この日は、富士山が遠望できる秋晴れとなりました。 秋の里山は、身近な都市公園である生田緑地の四季の自然に触れあって欲しいと願い、春夏秋冬の 4回、自然観察+α の内容で考えています。 生田緑地整備事務所の玄関付近には、植栽された様々な樹木がありますが、丁度、ヒイラギモクセイの花が咲いていましたので、これの観察から活動を開始しました。 谷戸に降りる階段の途中で、ハンショウヅルの実を観察しました。 例年なら、この辺でも、様々に紅葉した落葉を拾うことができるのですが、今年は秋が短くて、落葉は全て枯葉の状態でした。 ピクニック広場周辺でも、秋の花に出会うことはできず、アザミの枯れかけた花を観察できただけでした。 そこで、萌芽更新地区の萌芽を伸ばした伐り株を観察することにしました。 2008年には、改めて、萌芽更新を観察できる樹林にするための伐採更新を行うことを合議し、これを実践してきました。 萌芽更新地区の観察会利用については、検討を始めたばかりでしたが、自分が伐採更新を行ってきた雑木林について、自分が観察会的利用を試すのですから、誰からも抗議されることは無いと考えました。 ただ、小学校高学年の子どもたちには、伐採更新の意味を考えるのは難しいとは思いました。 2018年1月に伐採した直径 60〜80cmのミズキ?の伐り株に、大きなキノコが生えていました。 余りの太さに、伐採するのが大変でしたが、萌芽を期待して、伐り直しまで行っていました。 しかし、結果は、3年経って、このキノコが発生しただけでした。 生田緑地では、園路・広場以外は立入禁止としていますので、子どもたちは、田圃活動と里山倶楽部以外では、歩くことの無かった場所です。 園路から、紅く熟したカラスウリが見えたので、萌芽更新の説明をしてから、萌芽更新地区下の自然探勝路から入って、萌芽している伐り株を巡って、上の探勝路に出ました。 萌芽更新地区上の自然探勝路に出ました。 シンボル的な株立ちクヌギの周りに、スズメバチ注意の看板が出ていましたが、ハチの姿は皆無でした。 隣接していたサンショの葉の匂いを嗅いで、何かを考えてもらいました。 ハンノキ林上のデッキに回って、生田緑地のハンノキ林と湧水の説明を行いました。 ハンノキ林を観察しましたが、今回は紅い実が注目されていました。 ハンノキ林を出て、シロヨメナを観察しました。 イロハモミジとオオモミジの両方を見比べ観察しましたが、ここは紅葉していませんでした。 また、モミの見分け方を学習しました。 ホタルの里に降りました。 上の田圃地区の住宅地側は樹林化を進めています。 ヒメコウゾに絡みついたカラスウリが実をつけていましたので、育ち始めた実生を踏み潰さないこと、樹木の枝を折らないことを条件に、木道から降りて、カラスウリを採ることを許しました。 昔の子どもたちは、普通にやって、遊んでいたことで、私が植生管理を行っている場所なので問題無いと思い、少しのわんぱく体験を認めました。 陽当たりには、アキアカネがいました。 戸隠不動尊参道に出ました。 雑木林の黄葉が目立つ季節になりました。 例年なら、芝生広場のイロハミミジの紅葉が盛りですが、今年は葉を落として、寒々とした景色になっていました。 広場を広く使って、お昼のお弁当を食べて、集合写真を撮りました。 お弁当が済んだら、休みなしで、生田緑地整備事務所裏に戻り、少しだけ休憩してから、縄を綯うことを学習しました。 しかし、綯える者が一人しかいない状況では難しく、1時間経過しても、リースになりそうな縄ができてきませんでした。 縄を綯うだけで終わらせたくありませんでしたので、時間が無いので、自分で考えて、何とか、自分の机の上に飾れるリースをつくるようにと指示したところ、急に活性化して、各自で工夫するようになりました。 そして、時刻を知らせながら、活動し、14時50分に終了させることができました。 リースづくりを終えたところで、記録写真を撮りました。 15時を数分過ぎていましたが、市民活動室に移動して、今年収穫した生田緑地米の玄米おにぎりと玄米 2合ずつを配り、活動を終了しました。 教え方が悪いのか、縄を綯うという簡単なことを教えられなかったことが悔やまれますが、 自分で考えて、出来の良し悪しは自分で判断することと伝えてからの子どもたちは、生き生きとして、皆、楽しそうでした。 |