里山の自然学校2022
第08回《稲刈り》
【2022/9/25 更新】
日時 2022年 9月25日(日) 10:00〜15:00 快晴
場所 生田緑地 参加(里山の自然学校 3年生)池上豪一郎、房安弘太郎 (里山の自然学校 2年生)久保田あかり、柴田綾乃、吉田 絃 (里山の自然学校 1年生)安達湊都、塩田采央、辻 伊晴 伊藤奏人、井上和音、卜部愛理、川口珠璃、河村桧弦、久保田隼人、 小林紗羅、山内貴心 16 名( 5人欠席) 卒業生サポーター)0名 水田ビオトープ班応援)東 陽一、伊澤高行、加登勇司、北川英樹、鈴木潤三、田村成美、政野祐一 講師(事務局) 岩田臣生、岩田芳美 総勢 25 名 里山の自然学校第8回は稲刈りです。 調査団水田ビオトープ班は、生田緑地の谷戸に田圃を再生するために、自然に手をつける活動を行う班として、2004年に新設された班です。 しかし、生田緑地は都市公園ですから、市民農園のような収穫目的の活動であってはならないと思います。 私たちが再生した田圃は、田圃が消えた谷戸に、田圃状の水域を再生して、そうした環境に棲息していた生物が棲息できる環境をつくることを目的にしています。 田圃の要件は、人為的に稲を植え、育てて刈り取ることだと思いますが、これを市民活動として継続することは大変なことです。 この原動力の源泉としての役割を持つ市民活動として、2005年に、里山の自然学校を開校しました。 里山の自然学校のプログラムの中の田植え、稲刈り、脱穀は、水田ビオトープ班にとって重要な意味を持つ活動です。 最近は、水田ビオトープ班の応援参加という形で実施していますが、この二つの異なる活動の合体形として成立しているものと考えています。 今回は、水田ビオトープ班から7人の応援参加を得ました。 9/22(木)に、土嚢堰の土嚢を1枚外しておいたのですが、降雨強度が強かったようで、湧水の流量は非常に多く、水位は全く下がっていませんでしたので、 思い切って、更に2枚の土嚢を外して、一気に水を落とすことにしました。 その結果、凄い勢いで排水が進み、忽ち、水面は周囲の溝の部分だけになりましたので、稲刈りを始めることにしました。 (上の田圃の上の段の稲刈り) 上の段の稲刈りは、田植えの時と同じように、里山の自然学校の 2〜3年生に活動してもらいました。 (上の田圃の下の段の稲刈り) 下の段は里山の自然学校の1年生が活動します。 稲刈りは初めての子が多いので、ノコギリ鎌の使い方を教えるところから、活動を始めました。 土が柔らかいため、上手く鎌でイネを刈ることができずに、根ごと抜いてしまうこともありました。 快晴に恵まれて、田圃の水面を辿るように、オニヤンマ4匹ほどが、入れ替わり、立ち替わりに飛び回っていました。 上空 10mほどのところを、5〜6匹のウスバキトンボが飛び続けていました。 木道の手摺上には、マユタテアカネが休んでいました。 稲刈りの賑わいは関係ないと、静かに、イノコズチの葉上で、コジャノメが休んでいました。 (下の田圃の稲刈り) 稲刈りが終わっても、アメリカザリガニを追い続けている子もいました。 (オダ場) 木道上で束ねた稲をオダにかけました。 稲束を運ぶ活動は子どもたちが大活躍でした。 オダが折れました。 子どもたちは、ビックリしたようです。 竹林に行って、モウソウチクを1本伐り出してきました。 オダの事前点検は、ぶら下がって確かめたのですが、イネの重さに比べれば、体重は軽過ぎたようです。 オダに使うモウソウチクの伐り出しには時間がかかってしまいました。 この竹を置き換えて、稲束を掛け替えました。 稲束をオダに掛け終えたところで、記念の集合写真を撮りました。 応援参加者は少し休憩して、解散しました。 里山の自然学校は、お弁当時間です。 午後は、稲刈りを終えた田圃とその周辺で、生きもの観察、アメリカザリガニ駆除を楽しみました。 水辺に近づいたハラビロカマキリが捕まりました。 生田緑地に、ムネアカハラビロカマキリが入って増えてしまい、この1年ほど、ハラビロカマキリに出会っていませんでした。 まだ、生き残っていたことが確認できて、嬉しい出来事でした。 直ぐに、捕まえた場所に逃がすように、お願いしました。 オオカマキリも人気で、体の構造を観察しました。 田圃の周囲のジュズダマの実が大人気でした。 高齢の来園者には人気のジュズダマでしたが、この日は様子が違いました。 田圃の周囲のミゾソバの花も、この日は、注目されていました。 子どもたちは、市民活動室に戻りました。 オダにかけたイネの上に、雨避けのシートを掛けました。 市民活動室に戻って、着替えを済ませてから、感想文を書きました。 これは、書きたいと言い出した子がいたためでした。 谷戸の田圃の稲刈りが終わりました。 お弁当の後は、田圃で、たっぷり遊びましたから、皆、満足感に浸っていると思います。 次回は、脱穀です。 |