里山の自然学校2024
第05回《夜の昆虫観察》

【2024/7/21 更新】

日時 2024年 7月 21日(日) 16:00〜21:00 曇後晴
場所 生田緑地の谷戸と生田緑地整備事務所裏ヤード
参加(里山の自然学校 2年生)佐野詩織
  (里山の自然学校 1年生)杉山智基、関山敢太、富岡橙生、西村悠豊、福井宙、増田健、
              山崎晃汰、峰和菜子、横山芽立          10名
卒業生サポーター 安達湊都
応援サポーター  伊澤高行、廣瀬朗子
講師・事務局   岩田臣生                       合計 14名


図)活動場所(ホタルの国)図

今日は第5回<夜の昆虫観察>です。
市民活動室に、16:00に集合しましたが、暑い外に出るのは勇気のいることでした。。
整備事務所前で、ニイニイゼミの鳴き声を確認しておいてから、谷戸に降りました。
ピクニック広場に面した階段手摺の上に、シオヤアブがいました。
シオヤアブは、昆虫を捕らえて、体液を吸うムシヒキアブの仲間の代表的なアブです。

更に、生きものを探しながら進みました。


萌芽更新地区の標柱から、萌芽更新地区に入りました。
子どもたちからは、山登りをするのかと、嫌がる声が出ました。

萌芽更新中のクヌギを観察して、萌芽更新について、学習しました。



萌芽更新地区上側の園路に出て、萌芽更新地区の学習をしました。

その近くのエゴノキが沢山の実をつけていました。
その実に、ウシズラヒゲナガゾウムシ(エゴヒゲナガゾウムシ)が集まって、産卵していました。

生きものを探して進みました。


園路を歩いて行くと、倒木があって、そこにキノコが生えていたのですが、何故か、その中に、コクワガタ♀がいました。
昨日の雨を避けていたのかも知れません。


萌芽更新地区を出ました。
オオシオカラトンボ♂を観察しました。

コナラの幹にカナブン、クロカナブンなどが集まっていましたが、コクワガタと異なり、どうもカナブンは不人気です。

ハナイカダが黒い実をつけていましたが、暑さのせいか、シワシワの乾しブドウ状態でした。


ツリバナが沢山の実をつけていましたので、観察しました。


ハンノキ林に来て、やっと、ヤマユリが咲いているのに気がついた子もいました。
ウスバカミキリが葉の上にいました。

ヒグラシが鳴いていました。
アキノタムラソウを観察しました。


上の田圃を観察しました。
苗の状態よりも、水中のアメリカザリガニの方が気になるようでした。

木道の上から、草地の草の上のイオウイロハシリグモを観察していました。


戸隠不動尊跡に向かいました。



里山の自然学校の記念の集合写真を撮りました。

芝生広場に移動して、夕方のお弁当にしました。
微かな弱い風が斜面を流れていました。
 気温 29.4℃、湿度 78.8%、暑さ指数WBGT 27.3(警戒)


生田緑地整備事務所裏に戻って、ライトトラップの準備を行いました。


ライトトラップを点燈しておいて、セミの羽化観察を行いました。





生田緑地整備事務所裏に戻って、ライトトラップに集まった昆虫を観察しました。





光に誘われて集まった昆虫は次の様な種でした。
(セミ)2種 昼間、声を聞いていたニイニイゼミ、ヒグラシ


(カメムシの仲間)7種
多数のツヤアオカメムシが目立ちましたが、エサキモンキツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、クサギカメムシ、オオホシカメムシ、 アカスジキンカメムシ、アミガサハゴロモ?などがライトトラップに集まりました。


(甲虫)9種
アオドウガネ、キマダラカミキリ、ゴマフカミキリ、コメツキムシの仲間
コフキコガネ 生田緑地のライトトラップでは常連です。

クロカナブン

ウスバカミキリ 生田緑地のライトトラップでは常連の大型カミキリムシです。

クロカミキリ 松林が生活の舞台なので、数は少ないものの、生田緑地のライトトラップでは常連です。

オオアオカミキリ 生田緑地のライトトラップで、初めて観察しましたが、それが複数飛来したので驚きました。


(蛾) 少ないものの、オオシラホシアツバなど、数種来ていました。

20:47 気温 29.5℃、湿度 77.1%、暑さ指数 WBGT 28.0℃
ライトトラップを消灯して、夜の昆虫観察を終わりにして、東口と西口に参加者を送りました。

里山の自然学校のスタートページ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation