生田緑地の谷戸の保全活動
田圃の水の管理
日時 2007/8/10(金)9:20〜12:20 晴、非常に暑い
場所 生田緑地
参加者 岩田臣生

昨日の里山の自然学校の時に、水温の上がった田圃にホトケドジョウの稚魚やオタマジャクシが群れていることに不安を感じて、暑さの中ではあるが避難場所の確保をしてあげなければならないと思い、谷戸に出向いた。
ハンノキ林まで降りたところで、アカボシゴマダラが飛んでいるのを見つけた。やがて、水辺の地面に降りて歩き回り始めた。(9:30)
しかし、のんびり観察しているわけにもいかず、先を急いだ。

上の田圃の案山子が倒れていないことを確認してから、下の田圃に向かった。
下の田圃の周囲には、8月1日の里山の自然学校特別回の時に田圃から抜いたコナギが花を咲かせていた。

今日の作業は、ヨシの群落の裏側の水路を堀り直すこと、わきの水路を堀り直すこととした。
裏側を2回、ワキを1回の作業として、その間に休憩を入れた。休憩の度に、日陰まで歩いて、横になって休んだ。苦しい作業である。 あまりに雑な作業で終わらせることになったが、暑さで体がいうことを聞かない。
上の田圃に移動しようとしたら、またアカボシゴマダラが現れた。(10:30)
ヨシの裏側の水路 ヨシのわきの水路
少ないイネの葉は、更に蛾や蝶に弄ばれているようであった。
下の田圃とその周辺にはシオカラトンボ♂が10、♀が3、ウスバキトンボが1いたが、驚いたことに縄張り争いをしていなかった。
オオシオカラトンボが見られないことも気になったが、上の田圃には2頭いた。
また、オニヤンマは水流上空をゆっくりと、谷戸の上へ、また下へと飛翔していた。

上の田圃は、畔が1ヶ所水漏れを起こしていたので、これを修復した。イネは次々に穂を出してくるが、余りに疎らな状態である。
ミズキの実が熟し始めている。

上の田圃の水の入り口にホトケドジョウの稚魚が群れていたが、導水のための水路の水深が1mmもない様な状態で、それ以上進めずに集まっていることが分かった。
ここは水路を覆っていた草を刈って、水路を見える状態にしてから、水路を堀り直した。
ここでも木陰で休憩しているとアカボシゴマダラが現れた。(11:30)

北部公園事務所の裏に戻ったところで、水道の水を首筋から頭へとかけさせてもらったが、まさに生き返る心地がした。

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