生田緑地の自然保全活動

水辺の管理
日時 2009/8/26(水) 10:00〜16:00 晴
場所 生田緑地の谷戸
参加 岩田臣生、岩田芳美

前日、大雨の後の谷戸の様子を見てまわりましたところ、手を入れなければならないことが数カ所あることが分かりました。 そこで、下の田圃から湿地再生地まで水辺の手入れをすることにしました。
上の田圃の導水部分は堰が壊れていて、田圃への水は完全に止まっていました。 泥を積んだだけの堰ですから、大雨が降れば壊れるのは当り前なのです。 担いできた板を一枚入れて堰をつくり、水路を浚渫し、田圃までの水路を全区間浚渫しようとしましたが後回しにすることにしました。 水路の上に伸びていた葉の上にクロコノマチョウがいて、飛び立つ気配がないのです。 葉の下側にはヌケガラとなったサナギがありました。


下の田圃の堰を直す活動を先にすることにしました。
下の田圃は堰に穴が開いていて、役目を果たしていませんでした。 これは土嚢を一つつくって穴の部分を塞ぎました。
チョウジタデが黄色の花をつけています。
また、ヨシも含めて奥の水流沿いの草を刈りました。 カナムグラが、ここでも一面に広がっていました。 流れが見えるようになると直ぐにオニヤンマが飛んできました。

下の田圃周辺の活動を終えて、上の田圃に戻りましたが、先程のクロコノマチョウがまだいます。 仕方なく、追い立てておいて、水路を覆っていたヨシやスゲなどを刈り込み、水路に溜まった土砂を掘り取り、木道まで水路を復活させました。

次に木道から田圃までの間ですが、ここは水路沿いにジュズダマなどが繁茂していました。 そこで水路の南側のジュズダマなどは残して、北側については刈り取ってしまい、水路に溜まった土砂を掘り上げることにしました。 ここまでの作業が終わると、田圃の水が増え始めました。

次は上の田圃2つの排水口の堰です。 一番上の田圃の排水口の堰も水が漏れていました。 土嚢を1つ追加して補修しました。
生き物が逃げ込む場所としての水路の部分はミヤマシラスゲが生い茂ってしまっています。 ここも少しミヤマシラスゲを刈って、泥を掘り上げて、水深を確保した方がいいと思いましたが、この日は手をつけませんでした。
次に、下側の田圃の堰も補修しました。 こちらは堰の脇に大きな穴があいていました。アメリカザリガニによるものでしょうか。 土嚢を2つ追加して補修しました。

次に湿地再生地の3段目の末端の池の手入れをしました。 泥が溜まって、水深が数cmしかない状態になっていました。 ジョレンで掬える範囲を掬い上げました。
それから、1段目と2段目の間のススキ、ヤマグワなどを刈り取りました。
早過ぎるように思うのですが、ハンノキの枝先に雄花序ができています。 シオカラトンボやオオシオカラトンボが群れています。 コバノカモメヅルがたくさんの花をつけています。 ヤブガラシが咲き出したせいでしょうか。マメコガネが見られます。 まだ僅かですが、ツリフネソウも咲きだしています。
アキノタムラソウはまだ咲いています。


   かわさき自然調査団の活動
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