水環境調査&アメリカザリガニ駆除
日時 2010/4/26(月)10:30〜14:00 晴
場所 生田緑地
参加 岩田臣生、岩田芳美
4月の水環境調査を行いました。
谷戸の末端まで降りる途中で、上の田圃への導水路の補修を行いました。調査は後で行います。
水環境調査は谷戸の末端のヨシ原の池、その脇の水流から始めました。
ヨシ原の池は浮遊物が多数見られます。透視度を測るパイプの中を覗くと無数のプランクトンが蠢いています。
近くの水路は水量が多く、毎秒1リットルを超えています。
次に下の田圃裏の水流を調べました。田圃の上側、春先(3/30)にヨシを刈って、チゴザサの根を堀り取って攪乱したところがいい感じになっています。
田圃へのパイプの水を止めて、流量を計測し、また田圃へ水を入れて、調査を終えました。
元の地主のYさんがタケノコを掘って、持ってきてくれましたが、今日はお喋りをしている余裕がありません。
上の田圃へ移動しました。
上の田圃の導水路の水を調べました。斜面の雑木林の緑が美しい季節になりました。
ミヤマシラスゲが花穂を伸ばしていました。
休憩して、フデリンドウの様子を見に行きました。個体密度は低いのですが、10〜20の花が咲いていました。 消えたかと思っていたのでホッとしました。
湿地再生地に移動しました。ここにはミミナグサが出ています。オランダミミナグサはどこにでもある帰化植物ですが、在来のミミナグサは珍しい存在になっています。
ハンノキの枝先の葉が、こんなことになっています。ハンノキの若木には多数のミドリシジミ(幼虫)がついているようです。
湿地〜ハンノキ林の林床にホウチャクソウがツボミをつけています。
ハンノキ林上の池にはアズマヒキガエルのオタマジャクシが群れています。
今年は幼体になって上陸できるといいのですが。
水環境調査結果とアメリカザリガニ駆除数
地点 |
地点 |
気温 |
水温 |
透視度 |
PH |
流水量 |
アメリカザリガニ |
K |
ヨシ原の池 |
18℃ |
16.5℃ |
48cm |
6.6 |
|
12 |
B |
ヨシ原付近の水流 |
18℃ |
13.0℃ |
100cm+ |
7.1 |
1.13 |
|
A |
下の田圃 |
20 |
13.0℃ |
65cm |
7.0 |
0.36 |
3 |
H |
上の田圃導水路 |
19.5℃ |
13.0℃ |
72cm |
7.2 |
0.38 |
35 |
G |
湿地の池 |
23.0℃ |
25.0℃ |
90cm |
7.4 |
|
5 |
C |
ハンノキ林上の池 |
21.0℃ |
14.5℃ |
100cm |
6.7 |
|
10 |
※流水量の単位はリットル/秒です。
アメリカザリガニ駆除は根気よく継続することしかないでしょう。
オニヤンマのヤゴでしょうか。水中の落葉の陰にいました。
ヌカエビやメダカもいました。このメダカはどこからきたものか分かりません。
セリバヒエンソメウが咲きだしました。昨年も植物班が駆除していましたが、減っているように思えません。やれる時にと言って、抜き出しましたが、数が多くて、きりがありません。くたびれたところで、今日は終わりにしました。 シラユキゲシ、セリバヒエンソウ、タチイヌノフグリなど駆除対象は沢山あります。
|