生田緑地の生物多様性保全活動、

湿地 2段目の攪乱

日時 2017/4/25(火) 9:30〜14:00 曇
場所 生田緑地 ハンノキ林下の湿地
参加者 岩田臣生

ハンノキ林下の湿地の中でも一番大事な場所が 2段目です。
今までならチゴザサが繁茂していたはずなのに、すっかり、オニスゲが繁茂する湿地になっていました。
その中に、ヨシやコガマもありました。
しかし、大事な植物の芽は見当たりませんでした。
シュレーゲルアオガエルがうるさいぐらいに鳴き続ける中で、2段目の東側 1/3 を全面的に攪乱し、一旦、湛水しました。
2段目の中央部 1/3 は湧水の流れる水路を掘り、全体に水が広がるように、泥と草の根で堰をつくってみました。
ケラ、体長1cm程度のヤゴ、ホトケドジョウ、アメリカザリガニ(これは駆除)、サワガニ、ゴミムシ類などが、枯草や泥の中から現れました。 そうそう、シュレーゲルアオガエルも現れました。
湿地2段目のハンノキ 1本が枯れ、根元周りには、沢山の細い枝が出ていました。 また、もう 1株( 3本)が枯れかけていました。 枯れた原因は不明です。
シュレーゲルアオガエルが鳴き声が止む時間には、様々な野鳥の声が聞こえてきました。その中には、キビタキの声もありました。
活動中に、大学時代の友人のS君が声をかけてきました。 年に数回、生田緑地で顔を会わせていますが、卒業してから 46 年経っています。



周囲のヤマグワ、ヒメコウゾが花をつけていました。普段はヤマグワも、ヒメコウゾも、一緒にして、ヤマグワとして扱っていましたが、区別するべきかも知れません。

オニタビラコも、水辺のものは、「鬼」を感じさせるものばかりです。

イモムシ・毛虫の季節です。 木々から落ちてきたのでしょうか、ケキツネノボタンには毛虫が、タネツケバナにはイモムシがいました。
帰り道、気が付いたら、両腕に、毛虫が着いていました。

ツボスミレも、何故か、茎葉が大きく、咲いていました。


今回は、シオヤトンボの羽化殻を見つけたいと思って、一人でも活動することにしました。
そのため、探しながら作業していましたが、見つかりませんでした。
ただ、羽化して間もないと思われる、ヘラヘラ飛ぶシオヤトンボ♀がいました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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