生田緑地の生物多様性保全活動、

ヨシ原(B08)のハンノキ伐倒、ピクニック広場(A05-2)の落葉掻きなど

日時 2017/12/23(土) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 ヨシ原(B08)、ピクニック広場(A05)
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸に降りる階段の手摺に、ウスバフユシャク♀がいました。
谷戸に降りる途中、萌芽更新地区下では、5〜6 羽のアオジに出会い、ハンノキ林では、ジョウビタキ♂に、下の田圃地区では、ヨシの茂みに 5〜6 羽のシジュウカラがいました。

B08
稲目谷戸の末端部のヨシ原(B08)のハンノキ 1 本を伐採しました。
2004 年 3 月にホタルの里整備事業が完了し、階段や木道が整備されたため、来園者が大勢通るようになり、隣接する住宅に住んでいたTさんから「木道を歩く来園者が家の中を覗いているようで気持ち悪い。 何か、目隠しが欲しい。」という要望が出され、これを受けて、ヤナギ、カツラなどの樹木が植えられました。
カツラは直ぐに枯れて、次に植えられたのがハンノキでした。
その後、Tさんが転居して目隠しを求める方がいなくなったことから、2008年、隣接地で畑をつくっていたYさんから「日当たりが悪いから伐ってくれ」という要望が出されました。
そこで、2009 年 1 月には、ヤナギを伐採し、11月にはハンノキを伐採しました。
このハンノキ 5 本のうち 3 本は萌芽更新して育ち始めたので、Yさんが、また「伐れ」と騒ぎだしました。
この頃には、ミドリシジミ(神奈川県準絶滅危惧種)が棲息するようになっていたので、一度に 3本を伐採せずに、1本ずつ伐採し、萌芽更新を繰り返すことで、 ミドリシジミが棲息できる環境を残したいと考え、了解を求め、2014年11月に1本、2015年11月に1本伐採してきました。
2016年末は、活動できる体調になかったことから、伐採しなかったため、しつこく伐採を迫られることになりました。
ここのハンノキを伐採していると、通りがかりの来園者から「なぜ伐採するのか」と非難されます。
伐採したいわけではありませんが、抵抗しきれなくなり、今回、3 本目を伐採することにしました。
今までも一人で伐採してきたので、ハンノキの伐採ぐらい、大したことはないだろうと、気軽に考えていましたが、後で調べたら、萌芽更新してから 8 年経っていて、直径は 30cmにもなっていました。
枝量も多く、雄花序も、今年受粉した松果も、鈴なりでした。
ミドリシジミの卵を探しながら、伐採、玉伐り、枝伐りを進めましたが、材の片付けは、次回、もう一度、卵を探してからのこととして、カサスゲの上に放置させてもらいました。


伐採した幹の上の方に、ハラビロカマキリの卵鞘がありました。

ノコギリを引いていても、シジュウカラは恐れることなく、ヨシの茂みに訪れていましたが、一休みしていたら、モズがやってきました。


A05-2
一昨日(12/21)に下草刈りを行ったピクニック広場の落葉掻き、キヅタ剥ぎも行いました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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