生田緑地の生物多様性保全活動、


湿地の希少種保護、水辺保全、下の田圃保全、カナムグラ、セリバヒエンソウ除草(水田ビオトープ班)

日時 2018/4/17(木) 10:00〜14:00 曇
場所 生田緑地 湿地、上の田圃、下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美

ハンノキ林下の湿地保全の目的は、かつて、ここに生育していたという絶滅危惧種の水生植物を復活させ、毎夏、花を見られるようにすることでした。
幸いなことに、復活させることはできましたが、この花を毎夏、見られるように管理することは容易ではありませんでした。
周囲の植物の繁茂が優勢だと、種子を確認できないうちに地上部が枯れて、無くなっていることもあります。
春になって、発芽を確認できれば一安心となります。
このため、先ずは発芽確認を行いました。
2段目には 1〜2 枚葉の株が複数見つかりました。
しかし、湿地 2段目の水は殆ど流れていませんでしたので、 1段目の水路の水漏れ補修、泥上げを行い、水が流れるようにしました。
1段目から 2段目に水が落ちるのを確認してから、2段目の水の状態を誘導し、 3段目への流れを確認してから、3段目の保護植物の状態を確認しました。
すると、大きな一株は健在で、その周囲に、無数の小さな一枚葉がありました。
今年は周囲に繁茂してくる他の植物を管理しておけば保護できそうです。

湿地の水の管理を終えてから、枯れていたハンノキ 4本を伐採しました。
谷戸の上空を飛んでいたツバメが数羽、湿地の泥を取りに来ました。

付近のカナムグラ抜きも行いました。

水辺の甲虫の羽化が始まったのか、アカハネムシがいました。

木道の手摺には、ヤトセスジジョウカイがいました。

ツマキチョウが枯枝に止まっていました。天気が悪いので飛べないのでしょうか。

ミヤマシラスゲが咲き始めていました。


湿地での活動後、田圃の状態も見に行き、下の田圃の土嚢堰、田圃裏の水流境などの補修を行いました。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation