カナムグラ、セリバヒエンソウ除草(水田ビオトープ班) 日時 2018/4/19(木) 10:00〜13:00 晴 場所 生田緑地 ヨシ原、下の田圃付近 参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、細川洋子、(指定管理者)佐々木 9〜10 月に、谷戸のツリフネソウとオオミゾソバの花が咲く景観が生田緑地の見所になると考えて、そのための活動を続けています。 しかし、谷戸の環境はカナムグラにとっても好ましい環境らしく、他の植物に絡みつき覆うように繁茂し、その植物を枯らしてしまっている場面も良く見ます。 このため、ツリフネソウやオオミゾソバに広がって欲しい場所にカナムグラを繁茂させるわけにはいきません。 カナムグラが覆ってしまってから刈ろうとすると、ツリフネソウの茎は簡単に折れてしまいます。 そこで、簡単に引き抜くことができるうちに、できるだけ抜き取っておくようにしようと考えて、本葉が顔を見せる頃から頻繁に除草するようにしています。 生田緑地の生物多様性を保全するためには多様な活動が必要なので、カナムグラ除草に費やされる時間とエネルギーはできるだけ少なくしたいと考えています。 丁度、そこへ、生田緑地整備事務所から提案があり、指定管理者がカナムグラ除草を応援してくれることになりました。 しかし、その場の自然の状態を知らない人たちに、自由に除草させる訳にもいきません。 そこで、先ずは、実際に現場で仕事をする職員に、ある程度一緒に活動してもらい、各地区、各季節に、どのように守るべき生物を守りながら、 カナムグラの除草や外来種の駆除を行えば良いかを理解してもらうことから始めることにしました。 今日はその第 1 回目(試み)です。 力仕事ではないので、女性の現場職員に参加してもらいました。 ヨシ原のカサスゲ群落の中には、無数のカナムグラが20cm程に伸びていました。 並行して、キショウブ刈りも行いました。 キショウブの駆除は根茎を掘り取らなければ効果は無いと思いましたが、これは大変な力仕事です。 今回は、茎を刈るだけでも、少しは弱らせることができるのではないかと思い、試してみることにしました。 この湿地には、葉が独特な形をしているコウヤワラビや、クラマゴケが生育しているので、これらの観察を楽しみながら、キショウブを刈りました。 また、オレンジ色の毛が目立つオオイシアブを見つけましたが、次の瞬間、飛び立って、小さな虫を捕まえて、隣接地の生垣の葉に止まりました。 急いで、カメラを出したのですが、何が何だか分からない写真にしかなりませんでした。 気が付くと、古くなった四ツ目垣の竹のヒビからマミジロハエトリ(オス)が次々に出てきて、日の当たる竹の上で縄張り争いを始めました。 谷戸左岸屈曲部付近、竹林下の湿地のセリバヒエンソウ抜きも行いました。 ホタルの里のセリバヒエンソウ駆除は 4/22(日)に、里山倶楽部Aの特別回として行うことにしましたが、このような水辺には入らせたくないので、水田ビオトープ班で活動しておくことにしました。
かわさき自然調査団の活動
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