上の田圃下草地のカナムグラ刈り(水田ビオトープ班) 日時 2018/5/24(木) 10:00〜13:00 晴 場所 生田緑地 上の田圃地区 参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、細川洋子、(生田緑地共同事業体応援)君島 生田緑地の谷戸では、9〜10月に、ツリフネソウやミゾソバの花が咲きます。 これらの花が広がった景観を、市民が楽しめるようにしたいと考えています。 しかし、こうした環境では、放置すればカナムグラも繁茂し、他の植物をマントのように覆い、枯らしてしまいます。 カナムグラはキタテハの食草ですが、園路景観として、ツリフネソウやミゾソバの花を楽しめるようにするために、できるだけ引き抜く活動を実施しています。 今の季節は、他の植物に絡みついて成長してきたカナムグラが、支柱替わりにしていた植物の先端まで届いて、横に広がろうとしています。 このタイミングを過ぎると、オオミゾソバなど、他の植物の表面を覆ってしまうので、この活動ができたことは良かったと思います。 勿論、これからもカナムグラは次々に成長してきますが、活動する余力が無いホタルの季節の間に繁茂しても、 7〜8 月の活動で対応することが可能だろうと思います。 一つ気になったのは、外来のイネ科植物が早くも開花していたことで、これらの駆除もしなければならないのかと考えると、頭が重くなります。 上の田圃下の草地の端の方は昔の田圃の名残で湿地になっていたのですが、3〜4 年程前に、そこが乾いてしまっていたことが分かり、湿地に戻す活動を行っていました。 この日の活動で嬉しかったことは、スジグロボタル成虫を 4 個体見つけることができ、ミヤマシラスゲの繁茂を確認し、 湿地になっていることが確認できたことです。 ミヤマシラスゲの葉上には、オオシロガネグモ、アリグモなど、数種のクモが見られました。 また、昨夜来の強い雨で落とされたのか、アゲハモドキが地面付近の草の上にいました。 ミヤマシラスゲの葉陰では、巣づくりをしているムモンホソアシナガバチ(女王蜂)がいて、私を警戒していました。 ヤマトシリアゲもいました。 まだ残っていたセリバヒエンソウもありましたが、スジグロボタルをはじめ、多様な生きものが見つかったことで、非常に楽しい活動になりました。 活動の終わりに、活動を始める時に見つけていた田圃の水漏れを塞ぎました。 二日前に、イネワラと泥で塞いだはずでしたが、それをカルガモが押し広げてしまったのだろうと推察しています。
かわさき自然調査団の活動
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