生田緑地の生物多様性保全

オダ場の草刈りなど、稲刈りの準備
日時 2018/9/13(木) 10:00〜13:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃地区、湿地地区、ハンノキ林
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美

今年の稲刈りは 9/30(日)の里山の自然学校で行います。
そのためのオダを立て直す予定で、オダを立ててある場所の草刈りを行い、余った時間を使って田圃の畦の草刈り替わりの泥上げを行いました。
残念だったのは、ピクニック広場から田圃に至る園路沿いの草が至る所で折られたり、なぎ倒されたりしていたことでした。
漸く咲き始めたばかりのツリフネソウなどは、先端の花の部分が折られてしまい、カナムグラ刈りを続けてきた者にとってはショックでした。

カナムグラ、ヤマグワ、ススキなどを刈り、仕方なく若干のツリフネソウ、ミゾソバなども刈ると、あちこちにイオウイロハシリグモがいました。

ツリフネソウは未だ大部分が蕾なので、これから次々に花を咲かせてくれるでしょう。

田圃の稲は穂の重さと強風のために倒れているものが多く見られましたが、立て直すとすれば、端から全てを行わなければなりません。
イネワラなどの準備も無く、この日の活動でやり終える自信も無く、収量を多くしようという欲も無かったので、この日は止めておきました。
ただ、子どもたちの稲刈りのために、畦の草刈りに替えた泥上げは、簡単に行いました。

田圃の畦にはハシカグサが咲き、トゲヒシバッタもいました。

翅の傷んだヒメウラナミジャノメが、田圃周りで休んでいました。

ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、ウラギンシジミなどが飛んで来ました。

オオカマキリが挨拶に来ました。


帰りに、ハンノキ林のオトコエシがアズマネザサに覆われて、木道からの景観として楽しめない状態だったので、オトコエシ周りのアズマネザサ刈りを行いました。
ここ(A07-01)は、2007年にアカメガシワ、ヤマグワなどのヤブを除伐して、ハンノキ林として保全するための活動を行ってきた場所です。
低木層にはガマズミが育ってきて実がつき始めていますが、かなりの実がガマズミミケフシ(虫こぶ)になっていました。

ハギは花を咲かせていました。

ヒヨドリジョウゴが咲いていました。

クズも蔓延り出して花を咲かせていました。

ヤマホトトギスがヤブの中で咲いていました。

ヤブの中には、ツルニンジンが咲いていました。

アズマネザサやクズなどを刈って、オトコエシに辿り着きました。


帰り道では、ウドの花や、ヤマトシリアゲ秋型オスや、ピクニック広場周辺ではキツネノマゴの小さな花を観察しました。


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