ハンノキ林上の池の掻い掘りの準備(泥止めづくり) 萌芽更新地区のアズマネザサ刈り ハンノキ林上の池の掻い掘りの準備(泥止めづくり) 日時 2019/1/15(火) 9:20〜12:50 曇 場所 生田緑地 ハンノキ林上の池 参加者 岩田臣生 昨年、ハンノキ林上の池の掻い掘り(泥上げ)を行った時は、周囲に投げた泥が斜面を下って池に戻ってしまい、上手くできませんでした。 そこで、今年は、周囲のアズマネザサを用いて、泥留めを設けておくことにしました。 アズマネザサは、ほぼ無尽蔵にあります。 問題は、昨年初冬に生田緑地にオジロビタキが入って、そのまま滞在しているようなのです。 オジロビタキは、ユーラシア大陸亜寒帯で繁殖し、インドや東南アジアで越冬する野鳥で、ごく稀に日本に来ることがあるらしいのです。 樹林内の少し開けた場所が好きで、木の実などを食べることなど、生田緑地の環境が気に入って、留まっているのかも知れません。 それが、ハンノキ林上のデッキや池の辺りで撮影できるという情報がバードウォチャーの間に広がってしまったようで、連日、大きなカメラを持った人たちが集まっているのです。 しかし、一日ぐらい観察できなくても、野鳥がいなくなるという訳ではないので容赦してもらうことにしました。 しかし、いきなり「刈らないでくれ!」と言われると不愉快になってしまいます。 作業をしていても、頭上から綺麗な声が降ってきて、「早く終わらせてよ!」と囀っているようにも感じながら、アズマネザサを刈っては、畔に置いていきました。 今年は肥ヒシャクを入手したので、池底に溜まった泥を投げるのが楽しみです。 今回はアズマネザサに着いていたムネアカハラビロカマキリの卵鞘を見つけて駆除しました。 秋以降、もう 5 つほど採取していますので、ハラビロカマキリが健在かと心配になります。 萌芽更新地区のアズマネザサ刈り 日時 2019/1/15(火) 9:20〜12:50 曇 場所 生田緑地 萌芽更新地区 参加者 岩田芳美 萌芽更新地区のアズマネザサ刈りを続けました。 ツチアケビの実が黒くなってきました。 ツチアケビは別名山錫杖、葉緑素を持たないラン科の腐生植物で、日本固有種です。 秋には実になりますが、冬になっても下の写真のように実は形を変えることなく、能動的な種子散布の戦略は感じられません。 そのメカニズムには興味を覚えますが、今回は種子の一部を蒔いてみました。 (下)ツチアケビ実 かつてはヤブコウジ科として扱われたサクラソウ科ヤブコウジ属の植物は、ヤブコウジ(十両)、マンリョウ(万両)、カラタチバナ(百両)などが、生田緑地の雑木林や林縁で普通に見られます。 センリョウ(千両)はセンリョウ科の植物で、アリドオシ(一両)はアカネ科の植物ですが、共に生田緑地では見られません。 雑木林の林床にあるヤブコウジですが、樹高は 10cm 程度なので、周囲の草が枯れて、赤い実が着いていても、園路を歩いていて気がつく人は少ないと思います。 地下茎によって広がるので、塊状に生育しているのが普通です。 (下)ヤブコウジ実 生田緑地ではアズマネザサ刈りをしていると、ジャノヒゲの真っ青な実を見つけてホッとすることも多い植物ですが、 かなり強い植物で、叢生する株は年々大きくなり、周囲の弱い植物は負けてしまいます。 (下)ジャノヒゲ実 フユシャクと総称している、冬に繁殖期を迎える蛾の仲間は、メスの翅が退化していて、飛んで逃げることがなく、そのフォルムは怪獣をイメージさせられるので、冬の自然観察の貴重な対象になっています。 フユシャクは 12 月から 2 月にかけて、時期を分けて、様々な種が現れます。 昆虫班の話では、生田緑地に 10 種以上が棲息しているようです。 この日は、そんな仲間の中でも、比較的大きな翅を残しているナミスジフユナミシャク?(メス)が階段の手摺に 3 個体、観察できました。 ナミスジフユナミシャクの分布域は全国と広いのですが、生田緑地では 1 月に出会えます。 (下)手摺の上に出ていたナミスジフユナミシャク?(メス) |
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