生田緑地の生物多様性保全

湿地の水辺保全、上の田圃の代掻き、セリバヒエンソウの駆除など

日時 2019/4/25(木) 10:00〜12:30 小雨
場所 生田緑地 ハンノキ林上〜上の田圃地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、細川洋子

小雨の降る中を谷戸に降りました。
一昨日の活動で、水辺が涸れ始めていたので、降って欲しいと願った雨ですから、昨日からの降雨による変化を見るのが楽しみでした。

萌芽更新地区下
セリバヒエンソウ駆除は、萌芽更新地区下の園路沿いから始めました。
ハンノキ林には、キビタキの声が響いていました。


ハンノキ林下の湿地地区
湿地の 3 段目は、一昨日は水が殆ど無くて、攪乱の作業を途中で諦めましたが、今朝は水溜まりになっていて、カルガモの夫婦が寛いでいました。
早くも、ミヤマシラスゲが咲き始めていました。

カルガモには、早速、退いてもらって、攪乱を行いました。
この攪乱は、保護している植物が発芽する直前に、既に根を張って発芽し、展葉し、勢力を誇示している植物を根ごと掘り起こして、泥の中に鋤き込む作業です。
成長を始めていた植物の除草のつもりで、その後、発芽する植物を同じスタートラインに立たせることができると考えています。

湿地 2 段目の攪乱もしなければならないと思うのですが、オニスゲの繁茂が著しいので、全てを攪乱してしまう気にはなりません。
どの部分を攪乱するかを決めかねて、現時点では、上の畦下の水辺のみに留めることにしました。
目的の植物が発芽してから、その周囲の植物を虐めることで対応すれば良いと考えました。
果たして、種子が埋まっているのかも分かりません。


上の田圃地区
上の田圃地区にも、セリバヒエンソウが繁茂しています。
結実も始まったようなので、その場で枯らす方法が、そろそろ使えなくなります。


上の田圃の代掻きを始めました。
最初の代掻きは田起こしに相当する攪乱で、酸素を供給するのが主目的になりますから、掘り返すだけで良いのですが、通年湛水の田圃なので、つい、水に沈めることを考えてしまいます。

上の田圃の上の段に、タガラシが 1 本、大きく成長して、花を咲かせていました。


生田緑地整備事務所裏に戻って片付けをしていたら、アオゲラがけたたましく鳴きだしました。
事務所から近い大木に、姿を見つけましたが、何が起こったのか?
いろいろ想像を巡らせて話し合って、アオダイショウが巣に近づいたので、オスが大声で鳴いて、遠ざけようとしたのではないかと考えました。

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