生田緑地の生物多様性保全活動、

谷戸の水辺保全管理
日時 2019/8/6(火) 9:40〜12:40 晴 31.9℃
場所 生田緑地 ハンノキ林西の池(A07-05)、竹林下水流地区(A08)、湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生

梅雨が明けて猛暑が続いているので、谷戸の水辺の水漏れ箇所だけは補修しておかなければならないと思い、摘まみ食い的に必要な所だけの活動を行いました。

ハンノキ林西の池 10:00〜
この池は、昔、北部公園事務所の職員さんたちが、トンボ池として掘った池だと聞いています。
土嚢堰が壊れて、水位が下がってしまっていたので、水位を上げるために、土嚢を積み直しました。
何故か、作業直後から、オニヤンマや、オオシオカラトンボが飛んできました。

この日の活動の帰りに、木道から見ると、ここまで水が溜まっていました。


竹林下谷戸地区(A08)の水流 10:20〜
竹林下谷戸の谷底には狩野川台風で崩れた土砂が堆積していて、大雨が降る度に土が流れ出すため、安定的な水流をつくることに手こずっています。
水流と言っても、造っているのは水溜まりで、これを連続することで水流としています。
今回は、途中の水溜まりに水漏れ穴ができていたので、イネワラを使って、これを塞ぎました。
この水溜まりが湛水しないと、その下流の点検等はできませんので、これだけを済ませて、湿地地区に移動しました。


湿地地区(B05) 10:50〜
ハンノキ林地区から湿地地区に流入する水路は、毎年、数回の水漏れを起こします。
今回も、この部分の水漏れ穴をイネワラを使って塞ぎました。


ゲンノショウコが咲いていました。


ヒメシロネの花が咲いていました。
ヒメシロネは山地の湿地などに分布するシソ科の植物で、川崎では、麻生区と多摩区に辛うじて残っています。
生田緑地のヒメシロネは、昔は、もっと木道に近い所に咲いていたのですが、多分、より明るい場所を求めてのことだと思いますが、湿地地区の中の方に移っています。

マユミが実をつけていました。


上の田圃 11:10〜
一昨日の里山の自然学校では、田圃のアメリカザリガニの駆除も行いましたが、沢山いたアメリカザリガニの大きさが 2〜4cm でした。
このクラスは食欲旺盛で素早いため、生態系に与える影響が大きいと聞いていましたので、アメリカザリガニ駆除を行うことにしました。
田圃のイネは、猛暑のお蔭で、漸く、出穂し始めていました。
上の田圃の上の段と下の段の間の水路部分には、ホトケドジョウ(2〜5cm)が多数いました。
田圃の畦に繁茂した草はアメリカザリガニの採集には邪魔になります。
そこで、畦の草刈り代わり兼畦の補強のための泥上げをしようと思い、上の段から始めましたが、疲れてもきたので、途中で止めました。
気温 31.9℃、直射日光を浴びての活動は堪えます。
田圃の上には、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボが飛んでいました。



田圃近くのヤマグワにムラサキシジミが飛んできました。


クサギやミソハギの花が咲いていました。


   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation