生田緑地の生物多様性保全活動

台風 15 号の後片付け、倒れたイネの保護、
アメリカザリガニ駆除など

日時 2019/9/10(火) 10:00〜13:00 晴 32.8℃
場所 生田緑地の谷戸 上の田圃地区、その他
参加者 岩田臣生、岩田芳美

生田緑地の園路や雑木林の林床には大量の落枝が散乱していました。
各所に倒木の情報はありましたが、これも自然です。
北の谷戸について、手を入れなければならないことだけに対応することにしました。
谷戸に降りる階段沿いに大きな落枝が突き刺さっていましたので、これは片づけました。

ピクニック広場に枯れたサクラがあって、いつ倒れるだろうかと気にしていたのですが、これは倒れていませんでした。
ピクニック広場下地区の園路沿いの林床では、枯れたエゴノキが倒れていましたが、一部のみ片づけて、後は後日のことにしました。
萌芽更新地区には、特に気になることはありませんでした。
ハンノキ林では、湿地地区から移植した幼木が倒れていましたが、これも後日のことにしました。
ハンノキ林上の池は、台風の降雨によって、久し振りに、澄んでいました。
お蔭で、「水深が浅くなっていて、掻い掘りを頑張らなければならない」ことが明らかになってしまいました。
大きな落枝が何本か転がっていましたが、これらは後日の片付けとしました。
湿地地区に入って、度々、水漏れを起こしていた場所の手入れを行い、3 段目までの流れも確認してから上の田圃地区に向かいました。
上の田圃への導水路が木道下を抜ける場所のパイプが埋まってしまっていて、その上を溢れた流れが田圃上の水路に流れていました。
この塩ビパイプは掘り出して、改めて、設置し直し、水路内の落枝、落葉、泥を岸辺にあげました。
この辺りの水流内外の落枝、倒木を片づけました。
木道の上にも、沢山の落葉が散乱していましたが、ウラギンシジミが飛来して、ジッと止まり、何かしていました。

田圃のイネが強風に倒されているだろうと予想していましたが、心配していた程の被害ではありませんでした。
まだ、未成熟だと思います。
アメリカザリガニは沢山いて、マッカチンの駆除もできたようです。


下の田圃の被害はありませんでした。
ヨシ原地区のハンノキの萌芽枝が 1 本、倒れていました。
急いで対応しなければならないことは無いと判断できたので、戻って、竹林下の水流を調べることにしました。
水流は漸く、水溜まりが連続する流れになりつつありました。
よく見ると、水溜まりの周りの泥に、3〜4mm の小さな足跡が沢山残っていました。
何だろうかと嬉しくなってしまったのですが、多分、大小混在するサワガニの足跡だったのでしょう。

少し泥上げをしておいて、竹林下デッキのベンチで休憩しました。
谷戸を上下していたオニヤンマが湿地の端に飛んできたので、覗いてみたら、止まって休憩していました。

デッキの上には、落葉が散乱していて、その隙間に何かの糞が落ちていましたが、そこにチャバネセセリが飛んで来て、吸水?を始めました。




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