生田緑地の生物多様性保全活動

谷戸の田圃の保全、カナムグラ刈りなど
日時 2019/10/17(木) 10:00〜12:30 
場所 生田緑地 上の田圃地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、細川洋子

生田緑地の谷戸にある田圃は 2004〜2006 年に、水田ビオトープ班が再生した田圃です。
昔は、谷戸のハンノキ林の直ぐ北側の場所まで田圃が続いていましたが、昭和 33 年の狩野川台風による土砂崩れなどの被害を受けて、耕作放棄や畑への転用が起こりました。
水田ビオトープ班では、田圃のような水辺があることで棲息、生育できる生物のための棲息環境づくりとして、田圃を再生保全しています。
しかし、狩野川台風による崩落土砂は谷戸の各所に堆積していて、降雨の度に流れ出しているため、緩い流れの場所には土砂が溜まり、1 年放置したら水面が消えてしまう場所もあります。
この土砂を取り出して、畦や岸辺に積んで補強すること、これが田圃の保全活動だと考えて、稲刈り後に、できるだけ徹底的に行っています。
田圃に水を入れるための水路は、春には、田圃に入る水の温度を上げる役目がありますが、田圃の水温が上がる夏には、ホトケドジョウなどが逃げ込める水域になります。 溜まった土砂は排出しておかなければなりません。
田圃の畦の水漏れ穴も、調べて塞がなければなりません。
今回は、水辺にミゾソバが蔓延って咲いていましたが、水路や畦の上については、泥上げを優先させてもらうことにしました。








上の田圃下草地のカナムグラ刈りも行いました。
この季節、ツリフネソウの見頃は過ぎましたが、カナムグラの種子散布を抑えるためには必要と考えての活動です。



泥まみれになる活動を終えた帰り道で、シモフリスズメ幼虫に出会いました。
木道脇のクサギの若木の葉を食べて育ったようです。


また、園路を歩いているオオスズメバチに出会いました。
4cm ほどの大きさで迫力がありましたが、顔は可愛く感じました。

   かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for nature Research and Conservation