生田緑地の生物多様性保全活動

籾摺り、谷戸の水辺保全
日時 2019/10/28(月) 10:00〜14:00 
場所 生田緑地 生田緑地整備事務所裏、湿地地区、竹林下水流、上の田圃地区、下の田圃地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

10/29(火)の天気が悪そうだったので、10/28(月)に籾摺りを行いました。
俄か百姓ですが、可能な範囲で、天気に合わせて活動しています。
今年の収穫は少ないので、籾摺りのような裏方作業は少し楽になると喜んでしまいます。


籾摺りを終えてから、大雨の後の谷戸の水の状態を調べ、問題があれば、応急対応は済ませておきたいと思いました。
水流は流量が多い時は水漏れを見落としてしまいますが、水漏れ穴は塞いでおかないと、穴が益々大きくなってしまいます。
谷戸に降りると美しい囀りが聞こえてきました。
声の主が分かると楽しいだろうと思うのですが、耳が悪いと微妙な音の違いを確認できません。
ハンノキ林上の池は澄んでいて、水底のカワニナを観察できました。

ハンノキ林から湿地地区に流れる水流の流量が今までになく多くなっていました。
竹林下水流から湿地地区に引き入れていた水路に 3 ヶ所の水漏れ穴ができて、外に流れ出していましたので、先ずは、これを補修して、湿地地区の中に水を引き込みました。
今回のこれらの水漏れは、15 年間の活動を通しても、初めて見るものでした。
ハンノキ林から流れて来る水路には、一見、問題無く大量の水が流れているように見えましたが、度々水漏れを起こしていた辺りの様子を見てみると、 水漏れ穴ができていて、そこから出た水がゴーゴーと音を立てて流れていました。
水漏れ穴が大きかったのに、イネワラを持ってきていなかったので、刈り置いてあった枯れカナムグラを利用して、水漏れ穴を塞ぎました。


次に竹林下水流を調べました。
今年、何回か立ち寄って、掘っていた水溜まり(凹み)には大量の土砂が溜まって、土砂溜まりが広がっていました。
径 5〜6cm もの礫?もゴロゴロしています。
関東ローム層の表土が崩れてきたのではなく、飯室層に接していた押沼砂礫層がトンネルをつくって流れ出してきたようです。
スコップで溜まった土砂をどけてみると、水は溜まっていて、伏流水が流れていましたが、広範囲な手入れが必要と思われたので、今回は、そこまでに留めました。

上の田圃地区を調べたら、導水路の木道下を通すパイプが落葉で塞がれて、溢れ出た水が木道下を勢いよく洗っていましたので、パイプを掃除して流れるようにしました。
また、田圃の下側、田圃から排出された水を受けて、段差部を迂回させていた排水管(モウソウチク製)が壊れて、水が土手の土を削って流れ落ちていました。
水流による掘削が進まないように改修しなければなりませんが、洪水時の生きもの保護は難しい課題です。
上の田圃周辺では、マユタテアカネ、オオアオイトトンボ、アカタテハ、ルリタテハなどと出会えました。







下の田圃周辺には、まだミゾソバが咲いていました。




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