上の田圃下の水辺づくりと谷戸の状態観察など 日時 2020/1/6(月) 9:30〜13:30 場所 ハンノキ林地区 A07、竹林下水流 A08、湿地地区 B05、上の田圃地区 B06 参加者 岩田臣生 新年の活動はじめは、谷戸の水辺の状態を観察して、今後の活動を考えることにしました。 【A07 ハンノキ林地区】 ○ハンノキ林南のデッキに隣接した地区のアズマネザサ刈りが必要です。 ○ハンノキ林上の池は濁りが出ていました。 12/19(木)に泥上げをしていますが、12/21(土)の水環境調査では、透視度が 24cm だったという報告を受けました。 池に入る湧水は非常に少なくなっています。 ○ハンノキ林西の池は、2018年10月に泥上げを行っていますが、昨年は行っていませんでしたので、溜まった土砂の泥上げが必要です。 【A08 竹林下地区】 この地区に足を踏み入れた時に、シロハラが 2羽飛び出しました。 ○竹林下の水流は、昨年は度々、短時間の活動ですが、埋まった流れを回復させるための泥上げや土盛りを行っていたからか、流量は少ないながら、流れるべき所に流れていました。 【B05 湿地地区】 湿地地区に入った途端に、野鳥が数羽、水辺から飛び出しました。 飛び出した姿は大きく見えたのですが、直ぐ近くの枝に止まったところをよく見たらアオジでした。 園路からの距離があり、水場があって、繁みがあるという条件が好まれるようで、冬期には園路からも良く観察されます。 入口に立った状態で水面の広がり方を見て、水漏れは起こしていないと判断しましたので、野鳥を脅かさない方が良いと思い、中まで入るのは止めました。 【B06 上の田圃地区】 上の田圃は、上の段は湛水していましたが、下の段は底土を晒していましたので、排水口の土嚢堰に土嚢を一つ追加しました。 上の段と下の段の間の水路部分は泥上げをしておいて、帰る前に、使わなかったイネワラを入れました。 今回の活動目的は、殆んど底土を晒し続けている田圃下の池を湛水する方法を現地を調べながら、ゆっくり考えることでした。 この池は、2008/11/1(土) に掘った池で、上の田圃から流れ出した生物を受け止めて救出することを目的としていました。 しかし、度々、水が消えてしまい、最近では殆んど水面が見られませんでした。 この日も、水は消えていましたが、それは当然で、田圃からの水路が、途中で水漏れを起こしていましたので、先ず、これを塞いで、水を流しました。 次に、問題の池の末端部 (A) 1m四方程度の泥上げをしてみました。 すると、水漏れ穴らしきものは見当たらなくて、代わりに、伏流水?が湧き出てくる穴がありました。 そこで、この部分 (A) はその儘にして、田圃から流れ出した水を受け止める小さな水溜まり (B) を別に掘って、様子を見ることにしました。 すると、そこには次第に水が溜まって、周囲に水が浸み出してきましたので、これを受け止める水溜まり (C) を掘ってみました。 つまり、田圃下に (B)〜(C)〜(A) と水溜まりが並んだ形になりましたが、(A) の水と (B)〜(C) の水の関係は分かっていません。この部分は、暫く様子を見ることにしました。 ところで、(A) の下流側にも伏流水が湧き出す穴があって、周囲に浸み出していましたので、これを受ける小さな穴を掘って、ここにも水溜まりをつくることにしました。 この水溜まりから溢れた水が水路に流れるようにして、水路の泥上げを行いました。 水溜まり穴や水路を掘ってから、水が流れてくるまでは時間がかかりそうなので、草地の落枝を集めて、数ヶ所に積みました。 草地末端域の湿地のミヤマシラスゲの群落の中にも、4〜5 ヶ所、水溜まりを掘りました。 活動はじめの水溜まりづくりは、水の流路を明らかにすることができませんでしたが、上の田圃下の活動は終わることにしました。 活動中、上の田圃と芝生広場側の雑木林との間を、シジュウカラやメジロなどが盛んに行き来していました。 【下の田圃地区】下の田圃の排水堰の改修が必要な状態でした。 【ヨシ原地区】枯れカサスゲ刈りが必要な状態でした。 帰りのハンノキ林に、オモトの紅い実が見られました。
かわさき自然調査団の活動
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