谷戸の水辺保全、木道沿いのカナムグラ刈りなど 日時:2020/9/10(木) 10:00〜12:30 場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06) 参加者 岩田臣生、鈴木潤三 9 月も 10 日になったものの、涼しくなる様子がありません。 谷戸の水辺を調べて、水涸れしている所があれば、手を入れておかなければならないと思い、活動することにしました。 湿地地区は、入って直ぐの水路に一つ、2 段目の末端部、数m程の範囲に 3 ヶ所の水漏れが見つかりましたので、これらにはイネワラを詰める定番の補修を行いました。 水漏れ穴の傍には大きなサワガニがいて、「私の住処を壊すのか!」と言いたげな様子でした。 水漏れ穴を塞ぐことで、水が広がりだしたのを見て、湿地地区の活動は終わりにして、上の田圃地区に移動しました。 上の田圃の上の段の土嚢堰の両側に大きな穴が開いていて、田圃の中央部は水が干上がっていました。 そこで、これらの大きな水漏れ穴も定番の補修を行うと、水面がゆっくりと広がり始めました。 木道からは見えない田圃の奥(裏)の状態を調べていたら、なんと、何かの死骸かと思しきものが目に入り、良く見ると、背骨、頭骨、・・・、白骨化した死骸がありました。 白骨の下に灰色の獣毛がありましたが、内臓は勿論、肉も皮も、臭いも、全くありませんでした。 既に、分解者たちが集まって、食べて、始末してくれたのでしょう。 8/18(火)には、この場所の水漏れ穴を補修したのですが、その時は何もありませんでした。 この 3 週間の出来事です。 一体、何が起こったのでしょうか。 土嚢堰の下側にも、水漏れ穴がありましたので、これも定番の水漏れ穴補修を行いました。 辺りには、ミズヒキが大きく育って、赤い花を沢山つけていました。 そこに、マユタテアカネ♂が現れました。 小さなトンボですが、鮮やかな赤が、遠くからでも目を引きます。。 神奈川県東部では急減していると聞いていたことが頭に残っていて、生田緑地では棲息環境を保全したいと考えているので、今年も出会えたかと、嬉しくなりました。 上の田圃の下の段には、水漏れ穴は見つかりませんでした。 ただ、倒れかかっていたイネが少し気になって、イネワラで縛って、補強しました。 稲穂は、未だ黄金色には程遠く、稲刈りまでに間に合うのかと不安を感じました。 上の田圃の下の段の土嚢堰を出た後、田圃下草地の池までの水路の水が涸れていたので、水路途中の水漏れ穴を塞ぎながら、流れをつくる活動を行いました。 ただ、この部分は竹の樋を使ったりしたこともあり、どのように流すのが良いのかというイメージができていません。 本格的な改修ではなく、水漏れを止めるだけで、様子を見ることにしました。 ここでも、水漏れは、サワガニが起こしたようで、大きなハサミを自慢するように、大きなサワガニが現れました。 田圃下草地のツリフネソウは、繁茂してはいますが、まだ、疎らに開花しているに留まっています。 柿の木の下のベンチで、水分補給の休憩をとってから、木道沿いのカナムグラ刈りなども行いました。 木道の反対側には、ハンノキ林から移植したイロハモミジ実生があるので、これを保護する草刈りも行いました。 ヤブミョウガや、カラスウリや、カナムグラなどに覆われていましたが、数本は生き残っていました。 谷戸の谷底には、弱い風が流れていて、直射日光が当たっていない間は、やっと猛暑の夏が終わりそうだと感じることができました。
かわさき自然調査団の活動
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