環境省モニタリングサイト1000里地調査 中大型哺乳類調査 定点カメラの設置 日時:2020/9/22(火) 9:30〜13:00 場所 生田緑地 中央地区 参加者 岩田臣生 環境省モニタリングサイト1000里地調査 一般サイト生田緑地 中大型哺乳類調査の定点カメラの設置を行いました。 ネガフィルムを使う定点カメラでは、毎月、設置・回収を行いましたが、2013年に今のデジタルカメラになってからは、一月半程度を設置期間にできるようになっていました。 しかし、前回回収した 8 月期の定点カメラは、半月程で撮影終了となっていました。 また、今回、充電したバッテリーを装填して、時刻の調整をしようと思ったら、ボタンを押しても反応してくれず、撮影条件の設定を確認できませんでした。 まるまる 7 年間使用してきましたので、不調が出てきたようです。 不安を感じますが、後一月半で、今年度の調査は終了となりますから、可能な範囲で調査してから里地調査事務局に相談しようと思います。 一台目は、中央地区の南側地区で、園路から離れた杉の木に設置しました。 中央地区南側エリアでは唯一、安定した結果が得られている場所です。 朝日を避けることができないことが問題なのですが、獣道は明瞭でした。 中央地区南側エリアのモニタリングは、この地点としました。 二台目は、中央地区北東エリアのモニタリングを皆伐更新地区の辺りで行うことに決めて、皆伐更新地区の植生観察と獣道調査を行いました。 2010年に皆伐し、更新管理を行ってきた地区は、若いコナラ林になっていて、林床には疎らに、20〜30cm の高さのアズマネザサがありました。 獣道は数本が、周囲のアズマネザサのヤブに出入りしていましたので、少しヤブ漕ぎをして、定点カメラ設置の可能性を調べましたが、 陽当たりではなくて、回収時に見つけやすい設置場所が見つかりませんでした。 飯室山南地区の雑木林に侵入したモウソウチクを除伐する活動を進めている地区など、周辺のヤブを一通り調べてから、分かり易い、初めての明瞭な獣道を選び、 撮影の邪魔になるアズマネザサを少し刈って、定点カメラを設置しました。 三台目は、中央地区北エリア(北の谷戸)についてのモニタリングを行いたいと思い、日常の活動でも殆んど立ち入ることの無い場所を選びました。 獣道の使用状況は、そこに行かなければ分かりませんが、この地点はモニタリングしておきたいと思いました。 樹林内は、倒木や落枝が散乱していました。 昨秋の台風の痕が残り、枯木も見られましたが、夏草の繁茂は全く感じられませんでした。 前回の哺乳類調査で回収した定点カメラの結果が初めての無記録を経験しましたので、樹林の状態は不安を感じさせるものでしたが、調査開始当初から健康なタヌキを撮影してきた場所なので、 モニタリングすることにしました。 定点カメラの設置を終えて、帰る途中、コナラの根元付近を飛び回っている 5〜6 匹の橙色の昆虫を見つけました。 ハチが追いかけっこをしているように見えたのですが、速い動きで確認できません。 瞬間的に、アズマネザサの葉に止まった一匹を撮影しましたが、ハチではないようです。 振り返ると、近くのクサギが実をつけていました。
かわさき自然調査団の活動
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