水辺保全など 日時:2020/10/6(火) 10:00〜14:00 場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃 参加者 岩田臣生 谷戸の田圃の稲刈りを終えて、刈った稲の脱穀も終えましたので、中央地区全域の水辺保全を行う時期が始まりました。 10/1(木)には、湿地地区への導水路が 2 本とも水漏れを起こしていたので塞ぎましたが、その後の状態を確認するつもりで、谷戸に降りました。 ハンノキ林上の池の水が濁っていました。湧水が入っている場所なので、原因が気になります。 ハンノキ林南端部には、ガマズミ、サンショウなどの実生が大きく育って、樹林をつくり始めてしまいましたが、木道に近い所には、カントウヨメナかユウガギクだとおもうのですが、野菊が白い花を咲かせています。 ハンノキ林内中央部につくった水溜まりの水が涸れていました。 ヤマコウバシが黒い実をつけ、ウメモドキが朱い実をつけています。 湿地地区は、竹林下水流が橋の下で水漏れを起こしていたので、イネワラ補修を行いました。 ハンノキ林からの水流は流れていましたが、ツリフネソウとミゾソバの繁茂が著しく、更にその上をカナムグラが覆うように雄花を立てていて、水路が見えない状態になっています。 どこからともなく水漏れを起こしているようで、2 段目末端部には水溜まりがありませんでした。 ヒメシロネの花期はそろそろ終わりのようです。 ミゾソバには、ツチバチの仲間や、ヒメジャノメが訪れていました。 ツリフネソウには、ホシホウジャクや、ヒメクロホウジャクなどのスズメガが忙しく、飛び回って、吸蜜していました。 ツリフネソウが開花したら、普通にみられるようになるホウジャクの仲間やクマバチが、今年はなかなか見られませんでしたが、秋晴れになったことで、昆虫の活動が活発になっていました。 水流を追って、怪しい所を潰して、若干水流の変化は確認しましたが、トウゴクヘラオモダカの種子を採集して、この日の湿地地区の活動は止めて、上の田圃に移動しました。 稲刈りは里山倶楽部メンバーの応援があって、後片付けなど、ルーチンワーク化されているところは人任せにしてしまいましたので、気になっていた上の田圃です。 上の田圃の下の段は完全に水涸れして、外周の溝に小さな水流を残すのみになっていました。 土嚢堰の土嚢の下に大きな穴が開いていたのと積み方が悪かったことによるものと判断し、土嚢を全て外して、穴にはイネワラを詰めて、改めて積み直しました。 今まで気が付かなかったのが不思議なのですが、土嚢堰の近くに、コナラが 1 m程に育っていました。 このコナラは移植しなければなりませんが、その後の畦の手直しは大変そうです。 湛水するまでには 2 日はかかると思います。 上の段の水も少な目でしたので、上の段の堰の土嚢も積み直しました。 田圃の上には、秋の陽光を受けて、アカトンボが乱舞していました。 水面で産卵行動をしている様子はアキアカネのようでした。 マユタテアカネはどうしたかと探したら、少し小さく、真赤な個体を確認することができましたが、アキアカネに追い払われているようでした。 そんな所に、オニヤンマが緑色の眼を輝かせて、悠然と飛翔してきましたが、アキアカネを捕食することはできませんでした。 久し振りに沢山のトンボを観察しましたが、日が陰った途端に、姿が見えなくなりました。 既に実に移っているクサギの近くにはクロアゲハが、木々の陰にはクロコノマチョウが、ミゾソバの花にはコミスジが観察できました。 ツマグロヒョウモン(メス)が、田圃の畦のドクダミの葉上に飛んで来て、産卵行動をしているように見えました。 ハラビロカマキリが木道の手摺にいました。 ムネアカハラビロカマキリは前脚基部に多数の小さい突起、胸部が一様に紅いということを思い出しながら確認しなければならない面倒な状況になりました。 ツリフネソウやミゾソバの花も、そろそろ終盤でしょうか。 ヤブマメがあちこちに咲き始めていました。
かわさき自然調査団の活動
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