生田緑地の生物多様性保全活動
ハンノキ林地区(A07) の落枝の片付け、アズマネザサ刈り
日時:2021/1/14(木) 10:00〜13:00 
場所 生田緑地 ハンノキ林
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美


生田緑地整備事務所裏に着いたら、ヒレンジャクが、ヤドリギの実を目的に来ていました。


谷戸へ降りる階段付近の工事案内に、ナミスジフユナミシャク♀が止まっていました。


この日は、ハンノキ林南側のデッキに面した地区のアズマネザサ刈りと落枝の片付けを行いました。
この辺りは、標高として生田緑地の湧水が滲み出す場所で、ミヤマシラスゲが繁茂し、滲み出した湧水が斜面裾に小さな水流を見せていました。
また、萌芽更新地区北端部からの支尾根が西に向かって伸びていて、コナラの大木が並んでいます。
このコナラの一本が、昨年、太くて大きな枝を落としていたので、これを片づけました。
毎年アズマネザサ刈りを行っているものの、全面的なアズマネザサ刈りではないので、刈らずにおいた所はアズマネザサが大きく育っていました。
また、様々な実生が 2〜3mの高さに育ってきているので、それぞれを考えて、伐採するものは伐採しました。
コナラの大木のうちの一本は、根元にカシノナガキクイムシの穿孔が見られますので、2〜3年後には伐採することになると思われます。
このコナラに飛んで来て、幹を垂直方向に、素早く移動する、小さな野鳥が見られました。
周辺からは、コジュケイ、シロハラ、シジュウカラ、エナガなどの声が聞こえていました。









オオタカの食痕と思われる小さな野鳥の羽が落ちていました。


ハンノキ林地区の活動を昼で止めてから、田圃辺りの様子を見に行きました。
梅畑広場のカキノキの下に、梅の剪定枝?が積んでありました。
梅の花は見られるのだろうかと気になりました。

上の田圃地区の住宅地側の崖下に、誰が何をしたのか、材が積んでありました。
この辺りは、ホタルのために、外光を遮るための樹林を育てようとして、実生を植樹したりしている場所です。
何の相談も受けていませんでしたので、無断で立ち入られたことが気になります。

下の田圃地区のヨシの茂みは冬鳥の避難場所として、春まで刈らずにいますが、この日は、ルリビタキが入っていました。




木道を歩いていたら、エナガの群れが飛んで来て、暫く、近くの樹木で遊んでくれました。

ハンノキ林に戻ってきて、東支谷戸に、倒れかかっている樹木や、落枝などが沢山あることが分かりました。
これは、冬のうちに、伐採して片づけなければ拙いでしょう。

2018年夏に、初めてカシノナガキクイムシの穿孔を確認したコナラは、木道上にあるので、大丈夫だろうかと気になりました。

ハンノキ林西の池に、野鳥が代わる代わる飛んで来て、水飲み、水浴びをしている場面に出会いました。
短期間で泥が溜まってしまうので、ホトケドジョウや、カワニナ、トンボなどのためにも、泥上げが欠かせないのですが、カラスだけではなく、普通に野鳥も利用していることが分かって、嬉しくなりました。

ハンノキ林南側デッキに戻ってきたところで、ペットの犬を連れて、一眼レフを持って、昆虫観察している来園者が大きなクモを見つけて、教えてくれました。
クモは越冬中なのでしょうか、動きは遅くて、逃げる様子はありませんでした。
形態の雰囲気はゲホウグモのようです。脚部の色が鮮やかです。

この日は、冬らしい自然観察もできた楽しい活動でした。

かわさき自然調査団の活動

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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation