生田緑地の生物多様性保全活動

上の田圃の保全(水漏れ補修など)、梅畑広場のアズマネザサ刈り
日時:2021/3/1(月) 10:00〜14:00 
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)、梅畑地区(C02)
参加者 岩田臣生、岩田芳美

この日は、生田緑地整備事務所裏から、桝形山上空を飛ぶトビを観察できました。

先週木曜日の活動の時に、上の田圃の水が涸れていたので、導水路の応急処置をしましたが、湛水できたかどうかが気になっていました。
そこで、湛水できたかどうかを確認し、できていなければ、改めて、水漏れ補修をするつもりで谷戸に降りました。

ハンノキ林の木道上に凭れるように立っていたコナラの大木は、2018年夏にカシノナガキクイムシの穿孔を見つけた大木で、殺菌剤を注入したものの、翌夏には枯れて、カシナガホイホイを巻きましたが、 何時倒れるかが分からないので、早めに伐採しておくことで合意し、1/19(火)に、伐採材の片づけ方について現地協議を行っていました。
このハンノキ林内のコナラ伐採が、先週行われたようです。
しかし、残念ながら合議した内容の伐採にはなっていないように思われました。



上の田圃は、心配していた通り、水面は広がっていませんでした。
間もなく集まって来るアズマヒキガエルのために、何とか湛水しておきたいと思います。
先ずは、導水路が木道下を通過する部分を、イネワラ一束を使って補修し、木道下への水漏れを最小にすることを試しました。

ここまでの導水路の範囲では、田圃への流量を増やす努力はしたと思いますので、木道下を出てから田圃の中まで、何処にあるかは分からない水漏れ箇所を見つけて、 できるだけ水漏れを止める活動を行うことにしました。
田圃までの水路の部分は、泥上げをしながら、水の流れ方を凝視して水が漏れ出している箇所を探り、イネワラを使って、水漏れを補修することにしました。
僅か数センチの浅い水路ですが、ホトケドジョウが逃げる姿が観えました。
水漏れが一番ひどかったのは、水路末端部から田圃に入る直前の所で、この水路の外側に水溜まりがあるわけではありませんでしたが、地面は濡れて、泥濘になっていました。
イネワラと泥をこねて、畦を補強するようにしましたが、周辺から土を運んで、畦の幅を広げておく必要があると思います。
水路の途中から田圃に入る水路部分にも泥が溜まっていましたので、畦に上げると、田圃の木道側から水面が広がり始めました。

田圃の中は、畦沿いに歩きながら、畦の側面に開いたザリガニ穴などを見つけて、イネワラと泥で潰していきました。
田圃側には、大きな水漏れ穴が二つありましたが、これらの穴から流れ出した水が出て来る地点は分かりませんでした。 というのは、これらの穴を塞いでも、周辺に変化が見られなかったのです。



田圃の畦沿いを調べて、水漏れ補修する活動を一通り終えましたが、元々の流量が少ないので、直ぐには湛水できるかの判断もできません。
気温が上昇したためか、日溜まりには、オオイヌノフグリが咲き、キタテハやテングチョウが戯れていました。




もう少し水が増えるのを待つことにして、木道を挟んで反対側の樹林化を進めている地区の枯草の片付け、実生木の剪定、枯れカラスウリの取り除き、 侵入し倒れていたモウソウチクの伐採などを行いました。
木道下に入る獣道がありました。




また、梅が咲く梅畑広場地区のアズマネザサ刈りも行いました。



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