生田緑地の生物多様性保全活動

種籾播種
日時:2021/4/15(木) 06:10〜08:00 
場所 東有馬
参加者 岩田臣生

キヌヒカリ種籾2kgを 4/5(月)に浸種していました。
昨日、4/14(水)、雨が止んでから、育苗箱に床土を入れて、潅水しました。
播種については、少し薄暗くなっていたのと、翌朝は冷え込むので農作物に注意という天気予報があったので、播種は翌朝に行うことにしました。

4/15(木)は、朝のうちに、種籾の播種を行いました。
この日は、風も無く、穏やかな晴天でしたので、ビニールトンネルづくりは、帰宅後にすることにして、生田緑地に出かけました。
育苗室も無く、農業経験も無い者には辛い、マンションのベランダでの苗づくりが始まりました。

上の田圃の代掻きなど
日時:2021/4/15(木) 10:00〜12:10 
場所 生田緑地 上の田圃(B06)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、河野 実

谷戸の田圃は、2004年、2005年に再生した田圃は、十分、田圃の土になっていますが、2006年に再生した田圃は底土が攪乱されていて、頻繁に、水漏れを起こして、水涸れ状態となっています。
このためか、硬く締まっていて、足が潜らない状態の土が広がっています。
田圃状の水域に棲息する生物のための環境として再生した田圃なので、通年湛水は当然なので、稲を植えるためには代掻きを行えば良いはずなのですが、 10 年以上経つのに、まだ、田圃の土になっていません。
このため、1 回目の代掻きは、どちらかと言えば、田起こしと言った方が良い活動になっています。

この水域を利用するアズマヒキガエルは、年々増加して、オタマジャクシの数は多過ぎる状態になっています。
数年前までは、代掻きの度に、手網でオタマジャクシを掬って、水路などに避難させて、代掻きを行いましたが、 今回は、水を少し落としただけで、避難させることなく、実施しました。
元気な個体は、泳いで逃げるだろうと思います。
辺りには、シュレーゲルアオガエルの声が大きくなっていて、畦の凹みに産んだものをカルガモが突いたのでしょうか、水面に落ちた卵もありました。
アズマヒキガエル幼生の発育が悪いと、間もなく孵化が始まるシュレーゲルアオガエル幼生の暮らしも心配されます。
代掻きによって、多少、オタマジャクシが減ることになるのは、許されることだろうと思いました。







田圃の畦には、ノミノフスマや、ヤブタビラコなどが咲き、周りでは、ガガンボの仲間が見られました。



代掻きの活動後も残って、梅畑広場のアズマネザサ、ヤマグワなどの草刈りを行いました。
セリバヒエンソウが、あちこちで咲いていました。
翅の傷んだキタテハが、カントウタンポポの花で吸蜜していました。


湿地地区の状態観察も行いました。
ホウチャクソウが咲いています。
カナムグラが育ってきました。




帰宅後に、育苗箱を覆うビニールトンネルをつくりました。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation