生田緑地の生物多様性保全活動

上の田圃の代掻き、泥上げなど
日時:2021/5/20(木) 10:00〜12:00 
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、河野 実

倉庫前で管理しているクヌギ稚樹に、ブドウスカシクロバ(蛾)が止まっていました。


プランターで育てていたユウガギクを萌芽更新地区下の園路沿いに移植しました。


5/18(火) の活動では湿地地区の水漏れ補修を行ったので、湿地地区に寄って、水面が広がっていることを確認しました。
湿地地区に広がった水面を、ヒバカリが気持ち良さそうに、泳いでいました。
急いで対応しなければならないことは無さそうだったので、直ぐに、上の田圃地区に向かいました。


5/30(日) は、里山の自然学校<田植え>です。
田圃の水漏れを無くして、湛水を確認し、畦の草刈り代わりの泥上げが、第一の課題です。
泥上げは土を寄せただけの畦を強化するために、毎年、繰り返してきました。
また、アメリカザリガニ駆除を行う時のために、畦と稲の間に溝を掘っておきたいので、その溝掘りも兼ねています。
水漏れを無くすためには、ザリガニ穴など、水漏れを起こしている可能性のある穴を見つけて、イネワラと土を詰めて固めます。
活動前から、カルガモのペアが来ていて、採餌に夢中で、逃げようとしません。
シュレーゲルアオガエルの卵塊が2つ、田圃の中央に転がっていましたので、畦の内側に凹みをつくって、納めました。










畦の側面を丹念に観察して、穴を一つ一つ調べていたら、太さ 5〜6mm の黒いツヤのある紐状のものが動いています。
ヘビにしては細いと思って、観ていたら、頭が現れて、ヒバカリの幼蛇と分かりました。
体長 15cm ほどでした。
幼蛇に会えるのは、秋だと思っていたので、まさかの出会いでした。
泥まみれの手を洗って、カメラを出そうとした時には、別の穴に消えてしまいました。

12 時になったので、休憩して、解散しました。
水位は満足できる状態ではありませんが、1〜2日で湛水できるだろうと思います。





解散後、岩田は残って、カナムグラ刈りや、田圃下草地の水辺保全、生きもの観察などを行いました。


田圃上の水路では、シマアメンボ、ヤスマツアメンボ、ホトケドジョウ、マメゲンゴロウなどが観察できました。
田圃近くのヤマグワなどの葉上では、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ホソヘリカメムシなどが観察できました。


畦に生えていたタデ科植物の葉上では、アカサシガメ、バッタの幼虫(フキバッタ、ヒシバッタ)、ハムシの仲間などが観察できました。




田圃下草地では、ニホンカナヘビ、ヒメヒゲナガカミキリ、数種のクモなどが観察できました。





木道の手摺では、テングチョウ、ミスジマイマイ、毛虫(ヨツボシホソバ幼虫)、クモの仲間などが観察できました。




かわさき自然調査団の活動

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Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation