生田緑地の生物多様性保全活動

雨後の谷戸の水辺の点検・補修、草刈りなど
大雨の後は、大きな水漏れ穴が開いていることが多いので、水の状態を調べて、必要な手入れを行っておくことにしました。
この日のハンノキ林では、キビタキの声は聞かれず、ガビチョウが鳴いていました。


上の田圃地区の草刈り
日時:2021/7/6(火) 10:00〜12:00 
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)の木道の住宅地側
参加者 上路ナオ子

入団して間もない女性新人を一人にするのは避けたかったのですが、木本以外は全てを刈って良い場所の草刈りをお願いしました。
そこは、上の田圃地区の木道の住宅地側、梅の木広場に近い場所で、ホタルの国の外光を遮るために、樹林化を進めていた場所です。
ミョウガとヤブミョウガが蔓延っていました。
草を刈っていると、サワガニや、クロコウガイビルなど、様々な生きものに出会えるので、本当に、全ての草を刈ってしまったら、彼らの居場所が無くなってしまうのではないかと心配していました。
現在繁茂している植物を刈っても、それを待ち望んでいた植物が直ぐに発芽してきますので、問題ありません。
偶に、攪乱することも、大切な管理だと思います。
満開のユウガギクに、カミナリハムシがきていました。
クサギの葉上に、クサギカメムシの幼虫がいました。
ハルジオンの花に、ヒメウラナミジャノメが吸蜜に来ました。








雨後の谷戸の水辺保全など
日時:2021/7/6(火) 10:00〜14:00 
場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃地区、下の田圃地区
参加者 岩田臣生

湿地地区
湿地地区に入ると直ぐに、大きな水音が聞こえて、水漏れがあることを知らせてくれました。
水漏れは、予想した通り、チダケサシの咲いている根元付近に、2 つありましたので、イネワラを詰めて、泥で覆って補修しました。
粘土があれば、このような頻度での補修は必要なくなると思うのですが、・・・。
チダケサシの花には、ヒメウラナミジャノメ、ヒメトラハナムグリなどが訪花していました。
カナムグラが、あちこちに立ち上がっているヒメコウゾ、ヨシなどにからみついて、上空を探っていましたので、引き抜きながら、状態観察を行いました。
ツリフネソウは急に成長してきたように大きく感じました。
葉上に、フキバッタ幼虫や、イオウイロハシリグモが見られました。





ミゾソバも、立ち上がってきました。
そのミゾソバの葉上で、ニホンカナヘビが体を乾していました。



上の田圃地区
上の田圃への導水路は、木道下のパイプが土砂に埋まり、水はパイプを通らないで、木道下に広がり、流れていましたので、水路の泥を上げて、パイプに流れるように調整しました。
また、木道と沢の間の泥上げも行いました。

上の田圃は、上の段は湛水していましたが、下の段は、土を見せていました。
今回も水漏れ穴探しが必要なのかと思いながら、田圃に降りて、見たら、排水堰の土嚢が 2 枚、堰下に落ちていました。
洪水が押し流したようです。
土嚢を積み直しておいて、田圃の周囲の状態を見ていくと、畦の上のツりフネソウなどの植物が大きくなっていて、その葉上に、シュレーゲルアオガエル幼体がいました。
幼体の数は多く、畦上では捕食できる虫の数も限られますから、近いうちに、上か、下の草地に移動するでしょう。
葉陰に、大きくなったヤブキリがいました。

田圃下草地の池への水が入るように調整して、カナムガラの引き抜きも行いました。
ノカンゾウは、殆んど、倒れて、寝ていました。
ヤブミョウガの白い蕾が目立つようになりました。






下の田圃地区
下の田圃も、土が見えていましたが、ここも土嚢が流されたために、水位が下がったことが分かりましたので、積み直しました。
木道沿いのツリフネソウが急に大きくなったように感じました。
そのツリフネソウの葉上には、イオウイロハシリグモがいました。




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