生田緑地の生物多様性保全活動

谷戸の田圃周辺の草刈りなど
日時:2021/7/13(火) 10:00〜12:30 
場所 生田緑地 上の田圃周辺
参加者 岩田臣生、上路ナオ子

やっと、ニイニイゼミが鳴き始めました。
上の田圃に行く前に、念のために、湿地地区の水の状態を点検しましたが、水漏れは認められませんでした。
チダケサシの花が終わりましたが、アキノタムラソウが咲いていました。
草丈は一段と高くなって、保護している植物も混みあってきたので、少し間引く必要があるかも知れないと感じさせる状態になっていました。
ツリフネソウが急に大きくなったように感じました。
その葉の上には、イオウイロハシリグモがいました。
管理のために歩いている踏み跡を辿ろうとすると、オオシロカネグモや、コシロカネグモの水平円網が、行く手を阻もうとしました。
水辺には、オオシオカラトンボがいました。






上の田圃は、上の段も、下の段も、湛水していて、稲は一段と育って、大きくなったと感じました。
木道の手摺には、オオシオカラトンボが休み、田圃上空には、もう縄張りを分けたのか、2 匹のオニヤンマが、ホバリングしていました。
チョウは、クロアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、ヒメウラナミジャノメなどが、飛んでいました。


上の田圃地区の草刈りについては、先週 7/6(火) に行った草刈りの続きを行い、ミョウガや、ヤブミョウガを刈りました。



また、田圃に水を送るために、木道下に通したパイプが泥に埋まってしまい、水は木道下に広がっていましたので、泥を上げて、パイプに水を流しました。

それから、木道の住宅地側は、樹林化するために使えそうな実生を移植していましたが、これがヤブミョウガなどの草に埋もれていましたので、草を刈って、救い出しました。
2019年11月に移植したイロハモミジや、コナラの実生は育って、一回り大きくなっていました。

樹林化の素材は選んでいませんので、様々ですが、その樹木の葉上に、ハナダカカメムシがいました。
この辺りはオヤブジラミが群生していますので、今までも出会っていたはずなのですが、アカスジカメムシに比べると、魅力に欠ける、小さなカメムシなので、認識していませんでした。
仕方なく、茅ケ崎の岸さんに、ハナダカカメムシであるとご教示いただきました。
また、クサギの葉上に、マメコガネがいました。



その後、オダ場のヤマグワ、ヒメコウゾ、アズマネザサなどを刈って、ツリフネソウを残す活動を行いました。
初秋には、ツリフネソウの花が見られるでしょう。
湿度も、気温も高くて、体が辛くなりました。
そこに、雨が少しパラついたので、オダ場の一部しか終わっていませんでしたが、活動を止めました。



帰り始めたら、雨は止んでいました。
新人さんは、昆虫に夢中になっているので、自然観察を行いながら帰りました。
ハンノキ林林床のアズマネザサの葉上に、カツオゾウムシがいました。



カブトムシの死骸が転がっていました。

ピクニック広場下地区には、数本のヤマユリが咲いていました。
ここは、ナガバノスミレサイシンを観察できるようにしようと、2018年2月から、専修大学の敷地との間のアオキを除伐し、アズマネザサを刈り始めた場所です。

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